心が涙で洗われる瞬間(とき)~かわなべ森の芸術祭
2008年11月19日
NikiNiki会員 ケロコさんの日記から
前日までの大雨も上がり、良く晴れた日曜日
森の風が心地良い休日。
「かわなべ森の芸術祭」が始まりました。
お客様をお迎えする準備万端とはまだいかないオープニング間もない時
盲導犬を連れた、視覚にハンディキャップのある
アイメイト協会の方々が来場されました。
まだ健常者の方々のご案内もしていないアートボランティアの私たち。
いきなりハードルの高い場面に遭遇です。
もうここはやるっきゃない!
視覚障害のお客様と従順な盲導犬達の中へ突入です。
もちろん事前に障害を持たれたお客様のご案内の研修もしましたが
いざ実際の場面に遭遇すると、とまどいます。
ですから、既に慣れた方々のご案内を見よう見まねで
徐々に慣れていくしかありません。
最も、お一人づつ付き添いの方がいらっしゃるので、
私たちの仕事は、事故のないように順路をご案内し
実際にアートに触れていただく事です。
今回のお客様は、東京の方々。
実際にアート作品を手で触って鑑賞できる展覧会は
たくさんのものが手に届くであろう東京でもあまりないのでしょうか・・
熱心に手で確かめ、私たちのつたない説明を頼りに想像力をふくらませていかれます。


たまたま私がご案内したIさんとおっしゃるお客様は、とても芸術に興味を持たれていて
お手洗いに行くヒマさえ惜しんで鑑賞されていかれました。
一つ一つじっくりと、私のつたない説明を聞きながら
頭の中でイメージを膨らませていかれます。
そして、作者の意図を汲み取ろうとさえなさっている様にお見受けしました。
中でも興味をもたれた作品は、山口あき子さんの作品。

その作品は、見る人感じる人によって、植物の種にも、人の臓器にも
また、化石のようにも見えます。
ボランティア講座の事前レクチャーでご本人から聞いたお話をお伝えしました。
「何かの形をイメージして作ったものは何もないの、
心と体の赴くままに、浮かんだイメージを作品にしたもの。
それは、おそらく奥底にある太古の記憶のようなものだと思う。
だから、見る人によって何に見えてもOK。
見えたものは、その人の遠い記憶が甦っているんではないかと思います。」

階段の踊り場に飾られた一つの白い箱
その中には、宝物のように白い絵本が入っています。
その絵本を大切に取り出し、Iさんの両手にそっと乗せてさしあげました。
1ページ、1ページ、触って絵の感触を確かめていかれます。
私はそこに書かれた文章を読んで差し上げます。
絵本の最後の締めくくりは「ありがとう」
作者の山口さんに、深い何かを感じられたようでした。
お客様のお時間の関係で全ての作品をご覧になる事ができませんでしたが
ご案内した作品は時を惜しむかのように、全てゆっくりと・・・じっくりと・・・
鑑賞されていかれました。
実際に目に見えている私たちより、手で触って感じるイメージの世界は
より深く豊かであることは間違いありません。
その姿に、案内している私自身の心が震え、
涙がこぼれそうになるのをこらえるのが必死でした。
こうして、私のアートボランティアデビューは
計らずとも、たぶん一生忘れないであろう感動の幕開けを果たしました。

Iさん「あなたのお名前はなんておっしゃるのですか?」
私「Kと申します、ごめんなさい、最初に名乗らなくて。。」
Iさん「いえいえ、私はIと申します。
失礼ながら、あなたのお話を全て録音させていただきました。
アイメイトの会報で使わせていただいてよろしいですか?」
私「私のつたない説明でよろしければどうぞお使いください。」
Iさん「Kさん、今日は、あなたのおかげでとても楽しかったです。
どうもありがとう」
私「とんでもない!不慣れなご案内で申し訳ありませんでした。」
そうして、Iさんは集合場所のほうに向かわれました。
その背中に向かって叫びます。
「Iさん!どうぞお元気で!」
Iさんご夫婦は、振り返って私に深々と一つおじぎをされ
ゆっくりと歩いていかれました。
『かわなべ森の芸術祭』は、
11/24(月)までかわなべ森の学校で開催中です♪
http://www.npo-panda.jp/arts_base/arts_project2008.html
▼アイメイト協会
http://www.eyemate.org/
前日までの大雨も上がり、良く晴れた日曜日
森の風が心地良い休日。
「かわなべ森の芸術祭」が始まりました。
お客様をお迎えする準備万端とはまだいかないオープニング間もない時
盲導犬を連れた、視覚にハンディキャップのある
アイメイト協会の方々が来場されました。
まだ健常者の方々のご案内もしていないアートボランティアの私たち。
いきなりハードルの高い場面に遭遇です。
もうここはやるっきゃない!
視覚障害のお客様と従順な盲導犬達の中へ突入です。
もちろん事前に障害を持たれたお客様のご案内の研修もしましたが
いざ実際の場面に遭遇すると、とまどいます。
ですから、既に慣れた方々のご案内を見よう見まねで
徐々に慣れていくしかありません。
最も、お一人づつ付き添いの方がいらっしゃるので、
私たちの仕事は、事故のないように順路をご案内し
実際にアートに触れていただく事です。
今回のお客様は、東京の方々。
実際にアート作品を手で触って鑑賞できる展覧会は
たくさんのものが手に届くであろう東京でもあまりないのでしょうか・・
熱心に手で確かめ、私たちのつたない説明を頼りに想像力をふくらませていかれます。


たまたま私がご案内したIさんとおっしゃるお客様は、とても芸術に興味を持たれていて
お手洗いに行くヒマさえ惜しんで鑑賞されていかれました。
一つ一つじっくりと、私のつたない説明を聞きながら
頭の中でイメージを膨らませていかれます。
そして、作者の意図を汲み取ろうとさえなさっている様にお見受けしました。
中でも興味をもたれた作品は、山口あき子さんの作品。

その作品は、見る人感じる人によって、植物の種にも、人の臓器にも
また、化石のようにも見えます。
ボランティア講座の事前レクチャーでご本人から聞いたお話をお伝えしました。
「何かの形をイメージして作ったものは何もないの、
心と体の赴くままに、浮かんだイメージを作品にしたもの。
それは、おそらく奥底にある太古の記憶のようなものだと思う。
だから、見る人によって何に見えてもOK。
見えたものは、その人の遠い記憶が甦っているんではないかと思います。」

階段の踊り場に飾られた一つの白い箱
その中には、宝物のように白い絵本が入っています。
その絵本を大切に取り出し、Iさんの両手にそっと乗せてさしあげました。
1ページ、1ページ、触って絵の感触を確かめていかれます。
私はそこに書かれた文章を読んで差し上げます。
絵本の最後の締めくくりは「ありがとう」
作者の山口さんに、深い何かを感じられたようでした。
お客様のお時間の関係で全ての作品をご覧になる事ができませんでしたが
ご案内した作品は時を惜しむかのように、全てゆっくりと・・・じっくりと・・・
鑑賞されていかれました。
実際に目に見えている私たちより、手で触って感じるイメージの世界は
より深く豊かであることは間違いありません。
その姿に、案内している私自身の心が震え、
涙がこぼれそうになるのをこらえるのが必死でした。
こうして、私のアートボランティアデビューは
計らずとも、たぶん一生忘れないであろう感動の幕開けを果たしました。

Iさん「あなたのお名前はなんておっしゃるのですか?」
私「Kと申します、ごめんなさい、最初に名乗らなくて。。」
Iさん「いえいえ、私はIと申します。
失礼ながら、あなたのお話を全て録音させていただきました。
アイメイトの会報で使わせていただいてよろしいですか?」
私「私のつたない説明でよろしければどうぞお使いください。」
Iさん「Kさん、今日は、あなたのおかげでとても楽しかったです。
どうもありがとう」
私「とんでもない!不慣れなご案内で申し訳ありませんでした。」
そうして、Iさんは集合場所のほうに向かわれました。
その背中に向かって叫びます。
「Iさん!どうぞお元気で!」
Iさんご夫婦は、振り返って私に深々と一つおじぎをされ
ゆっくりと歩いていかれました。
『かわなべ森の芸術祭』は、
11/24(月)までかわなべ森の学校で開催中です♪
http://www.npo-panda.jp/arts_base/arts_project2008.html
▼アイメイト協会
http://www.eyemate.org/
Posted by kts-conweb at 15:06│Comments(6)
│ケロコさんの日記
この記事へのコメント
Posted by mipo at 2008年11月20日 10:37
mipoさん
自分が少し勇気を出して1歩踏み出すことで
すてきな出会いと、かけがえのない経験をすることができました。
カラダは疲れたけど、心は元気になりましたヨ♪
自分が少し勇気を出して1歩踏み出すことで
すてきな出会いと、かけがえのない経験をすることができました。
カラダは疲れたけど、心は元気になりましたヨ♪
Posted by ケロコ at 2008年11月20日 10:37
だから、
お手伝いに行っちゃうのよね~
この感動が忘れられなくて♪
頑張れ!アート・ボランティア一年生!
アート・ボランティア二年生より(^^)
お手伝いに行っちゃうのよね~
この感動が忘れられなくて♪
頑張れ!アート・ボランティア一年生!
アート・ボランティア二年生より(^^)
Posted by めい at 2008年11月20日 10:38
めいせんぱ~~い!
あの感動を経験できてホントにホントによかったです^^
これからの自分たちの人生をいっぱい豊かにしてくれますね♪
この感動をたくさんの人に経験してもらって
豊かな世の中になると良いな~^^
あの感動を経験できてホントにホントによかったです^^
これからの自分たちの人生をいっぱい豊かにしてくれますね♪
この感動をたくさんの人に経験してもらって
豊かな世の中になると良いな~^^
Posted by ケロコ at 2008年11月20日 10:38
ケロコさん、たくさんの感動がありましたね。
私たちより、手で触って感じるイメージの世界は
より深く豊かである・・・
本当にそう思います。手で触られている様子は今もこの目に焼きついています。
私たちより、手で触って感じるイメージの世界は
より深く豊かである・・・
本当にそう思います。手で触られている様子は今もこの目に焼きついています。
Posted by ぷりんママ at 2008年11月20日 10:38
ぷりんママさん!
経験したものでなければわからないあの感動・・・
お互いに味わえてよかったですね♪
経験したものでなければわからないあの感動・・・
お互いに味わえてよかったですね♪
Posted by ケロコ at 2008年11月20日 10:39
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アートボランティアデビュー。また素敵な出会いがあったのですね。
読んでて私も涙が込み上げてきました。