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【読書】のぼうの城(和田竜)

2009年06月30日
NikiNiki会員 みっちゃんパパさんの日記から


『のぼうの城』 和田竜 著

【内容】

時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。
武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。

城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。
智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。
(「BOOK」データベースより)


豊臣秀吉の天下統一目前。

北条氏攻めに圧倒的な兵力と物資で向かう豊臣方の重臣,石田光成。

それを迎え撃つ成田氏の支城「浮き城」こと忍城。

城主は豊臣方に降ることを既に内通しており,
それでもそのことを北条氏に知らせないよう厳命して,北条の籠城に加わる。

城代の成田長親は,
家臣からだけではなく領民からも「のぼう様」と正面から呼ばれるほどのウツケぶりだ。

これはその呼び名の前に「でく」をつければはっきりする。

幼馴染や家臣には,戦場でその名を轟かせた豪の者や,知略に長けた者などさまざまであり,
その皆が坂東武者の血を引くことを誇りに思い,その気概は領民にすら脈々と受け継がれている。

彼らの一致した思い。
それは「のぼう様」に魅かれているということだ。

それはまるで,幼子を思う慈父のそれなのだろう。

和戦を問う使者の,あまりの狼藉振りに,長親は城主の言いつけに背き戦いを選ぶ。

そしてそれに一番反応したのは,本来戦を嫌う領民たちであり,
「のぼう様がそう言うんなら,仕方ねぇ」と武具甲冑を持って城へ集まったのだった。

こうやって,後世石田三成の壮大な負け戦として語り継がれる攻防戦が始まった…


死をも賭して守るべきもの=プライド

味方=理由あって城には入らなかった領民も

将器=人間的な魅力


何も天才軍師だけが名将ではないことを教えてくれる。
坂東武者の戦いぶりが気持ちいい。


オススメ度;★★★★★


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