【読書】カッコウの卵は誰のもの(東野圭吾)
2010年03月10日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
『カッコウの卵は誰のもの』 東野圭吾 著
【内容紹介】
スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。
母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。
緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。
では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。
さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。
超人気作家の意欲作!
このタイトルは分かりやすいですね。
「托卵」・・卵の世話を他の個体に托す動物の習性のこと。
よく知られた事例として、
仮親のオオヨシキリが自分よりでかいカッコウの雛を育てます。
これは、父と娘の再生の物語です。
果たして本当の親子なのか、どこでこうなったのか
複雑に入り組んでいて読む手を止めません。
私はこの辺の話にはとても疎くて
遺伝子とか血液型とか。
「あ~~そういうことだったか~」と納得しました。
10代のころは「生物」の授業なんてろくに聞いていなかったですからねえ。
そういう意味で今のミステリーは情報がつまっております。
東野圭吾はエンジニアとしてサラリーマン時代もある作家で
理系にテーマをとったミステリーも多いです。
「ガリレオ」シリーズや
「カッコウの卵は誰のもの」と同じく冬のスポーツが題材の「鳥人計画」というのもあって
流体力学など、ちょっとした物理の勉強になります^^
しかし、今思うに、
どうして高校時代の理科は面白くなかったのでしょうね。
この小説、何の滞ることなくさらさらと読めます。
東野先生は、あまり苦労することなく
推理作家協会会長職の激務の合間にちょちょいのちょいと書き上げたって感じがします。
そこが先生の力量ですね。
年に新刊を3~4冊!
多作ですが、水準を落とさないところはさすがだと思います。
* * * * * * * *
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【読書】さまよう刃(東野圭吾) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e16016.html
【読書】新参者(東野圭吾) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e14802.html
【読書】ダイイング・アイ(東野圭吾) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e13587.html
【読書】パラドックス13(東野圭吾) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e11040.html
【読書】パラレルワールド・ラブストーリー(東野圭吾) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e9269.html
【読書】ガリレオの苦悩(東野圭吾) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e8549.html
【読書】聖女の救済(東野圭吾著) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e7380.html
【読書】容疑者Xの献身(東野圭吾) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e7314.html
【読書】流星の絆(東野圭吾著) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e6798.html
『カッコウの卵は誰のもの』 東野圭吾 著
【内容紹介】スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。
母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。
緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。
では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。
さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。
超人気作家の意欲作!
このタイトルは分かりやすいですね。
「托卵」・・卵の世話を他の個体に托す動物の習性のこと。
よく知られた事例として、
仮親のオオヨシキリが自分よりでかいカッコウの雛を育てます。
これは、父と娘の再生の物語です。
果たして本当の親子なのか、どこでこうなったのか
複雑に入り組んでいて読む手を止めません。
私はこの辺の話にはとても疎くて
遺伝子とか血液型とか。
「あ~~そういうことだったか~」と納得しました。
10代のころは「生物」の授業なんてろくに聞いていなかったですからねえ。
そういう意味で今のミステリーは情報がつまっております。
東野圭吾はエンジニアとしてサラリーマン時代もある作家で
理系にテーマをとったミステリーも多いです。
「ガリレオ」シリーズや
「カッコウの卵は誰のもの」と同じく冬のスポーツが題材の「鳥人計画」というのもあって
流体力学など、ちょっとした物理の勉強になります^^
しかし、今思うに、
どうして高校時代の理科は面白くなかったのでしょうね。
この小説、何の滞ることなくさらさらと読めます。
東野先生は、あまり苦労することなく
推理作家協会会長職の激務の合間にちょちょいのちょいと書き上げたって感じがします。
そこが先生の力量ですね。
年に新刊を3~4冊!
多作ですが、水準を落とさないところはさすがだと思います。
* * * * * * * *
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タグ :カッコウの卵は誰のもの東野圭吾
【読書】Another(綾辻行人)
2010年02月23日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
『Another』 綾辻行人 著
【内容】
その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。
1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。
そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!
この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?
秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。
(「BOOK」データベースより)
読み始めて6ページで、背中がぞわりとしました。
怖いですよ~~
綾辻行人
久しぶりの長編です。
江戸川乱歩、横溝正史の流れをくんでいます。
まがまがしく、おどろおどろしい。
人がどんどん死んでいきます。
猟奇的でエロチックです。
私、こういうの実際には絶対に出会いたくはありませんが
読むのは大好きなんですよね。
彼は新本格派ミステリー作家と言われています。
かなり前の「時計館の殺人」や「黒猫館の殺人」などの「館」シリーズ
「緋色の囁き」などの「囁き」シリーズは秀逸でした。
最近のものは血しぶきが飛び散るスプラッタ色が強くなっていました。
ちょっと苦手だと思ってしばらく遠ざかっていましたが、
昨年発刊の「another」はとても評判がよかったですね。
そこで手に取った次第なのですが
ひるむ程分厚い!!
もともと綾辻さんは恐怖系だと思っていましたが
ここまでホラー小説だったとは。
一人暮らしの方にはお勧めできません。
夜、部屋に帰ってきて灯りをつけた瞬間・・
怖いですよ~~。たぶんね。
内容はとある中学校3年3組の物語。
主な登場人物は中学3年生なので、展開そのものは少しも難しくありません。
さらさらと読み進めます。
ある意味青春小説ともいえます。
途中ふと気づきました。
背中がぞわりとする感覚に覚えがあります。
えーと。
何かの映画だった。
見た後、夢に出てきてうなされたなあ・・。
南北戦争のころの話。
ニコールキッドマンが母親役・・。
あれ??
あの映画のタイトル「アナザー」じゃなかったっけ?
それとも「アザーズ」?
背中がぞわり・・ぞわり・・ぞわり・・
最後のあとがきで作者は書いています。
「二本の傑作映画、『悪を呼ぶ少年(原題/The Other)』『アザーズ(原題/The Others)』に
インスパイアされて出てきたタイトルである。見かけ上重なり合う要素はほとんどないのだけれど
僕の中にこの映画と同系列の物語を書きたいという思いがあったことは間違いない。」
あっ・・
「アザーズ」ね。
納得です。
▼Another 綾辻行人(角川書店HP)
http://www.kadokawa.co.jp/another/
『Another』 綾辻行人 著
【内容】その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。
1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。
そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!
この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?
秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。
(「BOOK」データベースより)
読み始めて6ページで、背中がぞわりとしました。
怖いですよ~~
綾辻行人
久しぶりの長編です。
江戸川乱歩、横溝正史の流れをくんでいます。
まがまがしく、おどろおどろしい。
人がどんどん死んでいきます。
猟奇的でエロチックです。
私、こういうの実際には絶対に出会いたくはありませんが
読むのは大好きなんですよね。
彼は新本格派ミステリー作家と言われています。
かなり前の「時計館の殺人」や「黒猫館の殺人」などの「館」シリーズ
「緋色の囁き」などの「囁き」シリーズは秀逸でした。
最近のものは血しぶきが飛び散るスプラッタ色が強くなっていました。
ちょっと苦手だと思ってしばらく遠ざかっていましたが、
昨年発刊の「another」はとても評判がよかったですね。
そこで手に取った次第なのですが
ひるむ程分厚い!!
もともと綾辻さんは恐怖系だと思っていましたが
ここまでホラー小説だったとは。
一人暮らしの方にはお勧めできません。
夜、部屋に帰ってきて灯りをつけた瞬間・・
怖いですよ~~。たぶんね。
内容はとある中学校3年3組の物語。
主な登場人物は中学3年生なので、展開そのものは少しも難しくありません。
さらさらと読み進めます。
ある意味青春小説ともいえます。
途中ふと気づきました。
背中がぞわりとする感覚に覚えがあります。
えーと。
何かの映画だった。
見た後、夢に出てきてうなされたなあ・・。
南北戦争のころの話。
ニコールキッドマンが母親役・・。
あれ??
あの映画のタイトル「アナザー」じゃなかったっけ?
それとも「アザーズ」?
背中がぞわり・・ぞわり・・ぞわり・・
最後のあとがきで作者は書いています。
「二本の傑作映画、『悪を呼ぶ少年(原題/The Other)』『アザーズ(原題/The Others)』に
インスパイアされて出てきたタイトルである。見かけ上重なり合う要素はほとんどないのだけれど
僕の中にこの映画と同系列の物語を書きたいという思いがあったことは間違いない。」
あっ・・
「アザーズ」ね。
納得です。
▼Another 綾辻行人(角川書店HP)
http://www.kadokawa.co.jp/another/
【読書】Nのために(湊かなえ)
2010年02月17日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
『Nのために』 湊かなえ 著
【内容】
「N」と出会う時、悲劇は起こる―。
大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。
努力家の安藤と、小説家志望の西崎。
それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。
すべては「N」のために―。
タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。
そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。 (「BOOK」データベースより)
この湊かなえという作家は上手いです。
最近世に出てきた作家で、
後にも先にも上記の4冊しか発刊されていないのですが
かなりのテクニックの持ち主ですよ。
私は「少女」を読んでいないかなあ。
読み応えがあり、
何度かページを行きつ戻りつしながら読み進みました。
登場人物は少ないのですが気が抜けません。
しかし、ちょっとだけ難点を申しますと・・(笑)
タイトルの「Nのために」です。
確かにNのためになんですが、
登場人物がすべてNの頭文字を持っていたというのはなんだったのでしょうか。
それぞれがそれぞれのNのためにやったことという意味ですかねえ。
「N○○」さんだけに重きがうんと置いてあるような気がしますけれど。
最後、主人公が病気であるということももう少し説明がほしかった・・。
しかし、虐待やDVというのは最大の悪ですね。
心に後遺症を残すのがなんともいえない悲劇です。
どうしてこんなことが起こるのでしょう。
本の中だけの出来事と思いたいです。
面白いミステリーです。
お勧めできます。
ところでヒット作「告発」が映画化されるそうです。
主演は松たか子。
なんだかよさげですね。
▼関連記事
湊かなえ著『Nのために』特集サイト(東京創元社)
http://www.tsogen.co.jp/n/
祝!本屋大賞受賞!【読書】告白(湊かなえ) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e10217.html
【読書】告白(湊かなえ著) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e7036.html
『Nのために』 湊かなえ 著
【内容】「N」と出会う時、悲劇は起こる―。
大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。
努力家の安藤と、小説家志望の西崎。
それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。
すべては「N」のために―。
タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。
そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。 (「BOOK」データベースより)
この湊かなえという作家は上手いです。
最近世に出てきた作家で、
後にも先にも上記の4冊しか発刊されていないのですが
かなりのテクニックの持ち主ですよ。
私は「少女」を読んでいないかなあ。
読み応えがあり、
何度かページを行きつ戻りつしながら読み進みました。
登場人物は少ないのですが気が抜けません。
しかし、ちょっとだけ難点を申しますと・・(笑)
タイトルの「Nのために」です。
確かにNのためになんですが、
登場人物がすべてNの頭文字を持っていたというのはなんだったのでしょうか。
それぞれがそれぞれのNのためにやったことという意味ですかねえ。
「N○○」さんだけに重きがうんと置いてあるような気がしますけれど。
最後、主人公が病気であるということももう少し説明がほしかった・・。
しかし、虐待やDVというのは最大の悪ですね。
心に後遺症を残すのがなんともいえない悲劇です。
どうしてこんなことが起こるのでしょう。
本の中だけの出来事と思いたいです。
面白いミステリーです。
お勧めできます。
ところでヒット作「告発」が映画化されるそうです。
主演は松たか子。
なんだかよさげですね。
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【読書】八日目の蝉(角田光代)
2010年02月15日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
『八日目の蝉』 角田光代 著

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。
理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。
(「BOOK」データベースより)
女の心の奥底に潜む暗黒の部分が容赦なく描かれていて
読むのがつらい苦しい小説です。
希和子は愛する男の生まれたばかりの赤ちゃんの顔を一目見たい・・。
始まりはこれでした。
見たら抱いてみたい。触れてみたい。
一緒にちょっとだけでもすごしてみたい。
成長していく姿をそばで見ていたい。
・・・病院から連れ去りました。
薫と名づけました。
そこで始まった逃亡の日々。
それでも愛情にあふれた日常があります。
周りにいる人たちもとても優しい。
いつまでもこの日々が続けばいいのにと思いますが、
犯罪ですからそういうわけには行きません。
終わりは突然やってきました。
女の子は4歳になっていました。
2章では女の子が大人になったその後が描かれています。
それぞれの登場人物の
それまでの心理状態が解き明かされていきます。
年を経た希和子に大人になった薫を一目会わせてやりたいと
読者のほとんどが思ったでしょう。
いいラストが用意されていましたよ。
ただ、タイトルがちょっと象徴的過ぎたような気もしますけれどね。
いい小説でした。
春にドラマ化されるようです。
希和子には壇れい。イメージは合っていますね。
楽しみにすることにします。
▼関連記事
【読書】水曜日の神さま(角田光代) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e12423.html
【読書】森に眠る魚(角田光代) 【NikiNikiアラカルト 】
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『八日目の蝉』 角田光代 著

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。
理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。
(「BOOK」データベースより)
女の心の奥底に潜む暗黒の部分が容赦なく描かれていて
読むのがつらい苦しい小説です。
希和子は愛する男の生まれたばかりの赤ちゃんの顔を一目見たい・・。
始まりはこれでした。
見たら抱いてみたい。触れてみたい。
一緒にちょっとだけでもすごしてみたい。
成長していく姿をそばで見ていたい。
・・・病院から連れ去りました。
薫と名づけました。
そこで始まった逃亡の日々。
それでも愛情にあふれた日常があります。
周りにいる人たちもとても優しい。
いつまでもこの日々が続けばいいのにと思いますが、
犯罪ですからそういうわけには行きません。
終わりは突然やってきました。
女の子は4歳になっていました。
2章では女の子が大人になったその後が描かれています。
それぞれの登場人物の
それまでの心理状態が解き明かされていきます。
年を経た希和子に大人になった薫を一目会わせてやりたいと
読者のほとんどが思ったでしょう。
いいラストが用意されていましたよ。
ただ、タイトルがちょっと象徴的過ぎたような気もしますけれどね。
いい小説でした。
春にドラマ化されるようです。
希和子には壇れい。イメージは合っていますね。
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【読書】球体の蛇(道尾秀介)
2010年01月14日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
『球体の蛇』 道尾秀介 著
【内容情報】
1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。どこか冷たくて強いサヨに私は小さい頃から憧れていた。そして、彼女が死んだ本当の理由も、誰にも言えずに胸に仕舞い込んだままでいる。
乙太郎さんの手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、私は死んだサヨによく似た女性に出会う。彼女に激しく惹かれた私は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、老主人と彼女の情事を盗み聞きするようになる。しかしある晩、思わぬ事態が私を待ち受けていた……。
狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことの出来ないあやまち。矛盾と葛藤を抱えながら成長する少年を描き、青春のきらめきと痛み、そして人生の光と陰をも浮き彫りにした、極上の物語。(web KADOKAWA より)
前作の「龍神の雨」もそう思いましたが
道尾秀介は題名に独特のセンスを感じます。
「球体の蛇」っていったい何?
今週の文春図書館(週刊文春)に「球体の蛇」の書評が載っていました。
サンテクジュペリの「星の王子様」の一説。
王子が書いた「ゾウを飲み込んだウワバミの絵」から
評者は
題名は、語り手の「私」が球体のように容易に噛み砕けない記憶を飲み込んだ
蛇のような存在であるという意味だと書いています。
そうかなあ。
この小説はミステリー仕立てではありません。
謎解きではなく
登場人物の苦しみ、恥、喜び、裏切りなどが地方都市を背景に重ねられていきます。
若い頃って残酷な嘘をつくよね。
まさに「青春のきらめきと痛み」なのです。
嘘が嘘を呼び、何が真実かわからなくなってきますが、
結局のところ球体の蛇となって
何もかも飲み込んだ「ナオ」の物語だと私は思いましたよ^^
主人公が16年前の出来事を回想してストーリーは進んでいきます。
ところどころに散りばめられているフレーズがとても印象的。
アラカン(around 還暦)の私としては考えさせられます。
紹介します。
「何かについて、人が最悪の想像をするとき、それはたいてい当たらない。
最悪の結果が待っているのは、それを想像していなかったときに限られている。」
「月日が流れるのは早いと嘆く人がいる。なかなか時間が経過してくれないと不平をこぼす人もいる。
しかし、どちらも間違いだ。時間が経つのは早くも遅くもない。
一日を数え、一年を数え、十年を数え・・・重ねてきたそれなりの思い出と、
それなりの無意味な時間を合計すれば、私の十六年は、やはりきっかり十六年でしかない」
「何か重大なことが書かれた紙切れを、あるとき不意に風が手元から吹き飛ばし
私はそこに書かれていたことが知りたくて、長いこと探し回っていたような気がする。
いまでも見つからないその紙切れにはいったい何が書かれていたのだろう。」
「だよねえ~~」とつくづく思いました・・・。
文章はうまいです。
▼関連記事
【読書】龍神の雨(道尾秀介) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2010-01-06 11:13
http://niki2times4.ktstv.net/e15531.html
【読書】片眼の猿(道尾 秀介) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2009-08-06 10:41
http://niki2times4.ktstv.net/e12819.html
【読書】ラットマン(道尾秀介) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2009-01-15 09:44
http://niki2times4.ktstv.net/e8603.html
『球体の蛇』 道尾秀介 著
【内容情報】1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。どこか冷たくて強いサヨに私は小さい頃から憧れていた。そして、彼女が死んだ本当の理由も、誰にも言えずに胸に仕舞い込んだままでいる。
乙太郎さんの手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、私は死んだサヨによく似た女性に出会う。彼女に激しく惹かれた私は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、老主人と彼女の情事を盗み聞きするようになる。しかしある晩、思わぬ事態が私を待ち受けていた……。
狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことの出来ないあやまち。矛盾と葛藤を抱えながら成長する少年を描き、青春のきらめきと痛み、そして人生の光と陰をも浮き彫りにした、極上の物語。(web KADOKAWA より)
前作の「龍神の雨」もそう思いましたが
道尾秀介は題名に独特のセンスを感じます。
「球体の蛇」っていったい何?
今週の文春図書館(週刊文春)に「球体の蛇」の書評が載っていました。
サンテクジュペリの「星の王子様」の一説。
王子が書いた「ゾウを飲み込んだウワバミの絵」から
評者は
題名は、語り手の「私」が球体のように容易に噛み砕けない記憶を飲み込んだ
蛇のような存在であるという意味だと書いています。
そうかなあ。
この小説はミステリー仕立てではありません。
謎解きではなく
登場人物の苦しみ、恥、喜び、裏切りなどが地方都市を背景に重ねられていきます。
若い頃って残酷な嘘をつくよね。
まさに「青春のきらめきと痛み」なのです。
嘘が嘘を呼び、何が真実かわからなくなってきますが、
結局のところ球体の蛇となって
何もかも飲み込んだ「ナオ」の物語だと私は思いましたよ^^
主人公が16年前の出来事を回想してストーリーは進んでいきます。
ところどころに散りばめられているフレーズがとても印象的。
アラカン(around 還暦)の私としては考えさせられます。
紹介します。
「何かについて、人が最悪の想像をするとき、それはたいてい当たらない。
最悪の結果が待っているのは、それを想像していなかったときに限られている。」
「月日が流れるのは早いと嘆く人がいる。なかなか時間が経過してくれないと不平をこぼす人もいる。
しかし、どちらも間違いだ。時間が経つのは早くも遅くもない。
一日を数え、一年を数え、十年を数え・・・重ねてきたそれなりの思い出と、
それなりの無意味な時間を合計すれば、私の十六年は、やはりきっかり十六年でしかない」
「何か重大なことが書かれた紙切れを、あるとき不意に風が手元から吹き飛ばし
私はそこに書かれていたことが知りたくて、長いこと探し回っていたような気がする。
いまでも見つからないその紙切れにはいったい何が書かれていたのだろう。」
「だよねえ~~」とつくづく思いました・・・。
文章はうまいです。
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【読書】龍神の雨(道尾秀介) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2010-01-06 11:13
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【読書】ラットマン(道尾秀介) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2009-01-15 09:44
http://niki2times4.ktstv.net/e8603.html
【読書】龍神の雨(道尾秀介)
2010年01月06日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
『龍神の雨』 道尾秀介 著
【内容】
降りしきる雨よ、願わくば、僕らの罪のすべてを洗い流してくれ――。
すべては雨のせいだった。雨がすべてを狂わせた。
血のつながらない親と暮らす二組の兄弟は、それぞれに悩みを抱え、死の疑惑と戦っていた。些細な勘違いと思い込みが、新たな悪意を引き寄せ、二組の兄弟を交錯させる。
両親の死の真実はどこに?すべての疑念と罪を呑み込んで、いま未曾有の台風が訪れる。
慟哭と贖罪の最新長編。(新潮社HPより)
蓮と楓、19歳の兄と中学生の妹
辰也と圭介、中学生と小学生の兄と弟
両親を亡くしたこの二組の兄弟が、
ささいな疑惑を原点に大きな事件に巻き込まれていきます。
子供はどんなにしっかりしているようでも子供です。
周りにちゃんとした大人がいれば・・・防げました。
教訓は、
大人は手を差し伸べることまではしなくても(必要とあらば、しなければなりません)
周りの出来事には気を配り見守らなければならないということでしょうか。
登場人物はこの二組の兄弟ともう一人ですので
誰がポイントなのかすぐにわかるのですが、
最後の最後、いったい父親を殺したのは誰か、
納得がいきません。
「蓮が殺した」ともう一人の人物が死ぬ間際言っているだけなのですから。
台風の後上がった死体が
連の父親ということになって(最後までそれについては明記されていない)
自首した蓮の供述から司法解剖に回され
何で死んだかはっきりして、蓮の仕業では無かったという展開を望みたいところです。
だって、あれぐらいの蓮が行ったトリックで
人一人死ぬかなぁ・・・。
と、私がとやかく考えるより
もう少し丁寧なラストであってほしかったですね。
文章は上手いですよ。
子供なりに悩む苦しむ姿といい・・・
台風の描写といい・・・
息が詰まりそうです。
「誰かを恨みながら水の中で死ぬと、人は龍になる」
圭介だけに龍が見えるんですね。
本当に龍がいそうです。
道尾秀介はこの2・3年で急に脚光を浴びてきた
30代前半の作家です。
今日発表の直木賞候補作に彼の「球体の蛇」というのが入っていたようですね。
今手元にありますので、次はこれを読んでみます。
▼関連記事
球体の蛇(道尾秀介)(web KADOKAWA)
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200911-02/
第142回直木三十五賞候補作品決定!(文藝春秋HP)
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm
【読書】片眼の猿(道尾 秀介) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e12819.html
【読書】ラットマン(道尾秀介) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e8603.html
『龍神の雨』 道尾秀介 著
【内容】降りしきる雨よ、願わくば、僕らの罪のすべてを洗い流してくれ――。
すべては雨のせいだった。雨がすべてを狂わせた。
血のつながらない親と暮らす二組の兄弟は、それぞれに悩みを抱え、死の疑惑と戦っていた。些細な勘違いと思い込みが、新たな悪意を引き寄せ、二組の兄弟を交錯させる。
両親の死の真実はどこに?すべての疑念と罪を呑み込んで、いま未曾有の台風が訪れる。
慟哭と贖罪の最新長編。(新潮社HPより)
蓮と楓、19歳の兄と中学生の妹
辰也と圭介、中学生と小学生の兄と弟
両親を亡くしたこの二組の兄弟が、
ささいな疑惑を原点に大きな事件に巻き込まれていきます。
子供はどんなにしっかりしているようでも子供です。
周りにちゃんとした大人がいれば・・・防げました。
教訓は、
大人は手を差し伸べることまではしなくても(必要とあらば、しなければなりません)
周りの出来事には気を配り見守らなければならないということでしょうか。
登場人物はこの二組の兄弟ともう一人ですので
誰がポイントなのかすぐにわかるのですが、
最後の最後、いったい父親を殺したのは誰か、
納得がいきません。
「蓮が殺した」ともう一人の人物が死ぬ間際言っているだけなのですから。
台風の後上がった死体が
連の父親ということになって(最後までそれについては明記されていない)
自首した蓮の供述から司法解剖に回され
何で死んだかはっきりして、蓮の仕業では無かったという展開を望みたいところです。
だって、あれぐらいの蓮が行ったトリックで
人一人死ぬかなぁ・・・。
と、私がとやかく考えるより
もう少し丁寧なラストであってほしかったですね。
文章は上手いですよ。
子供なりに悩む苦しむ姿といい・・・
台風の描写といい・・・
息が詰まりそうです。
「誰かを恨みながら水の中で死ぬと、人は龍になる」
圭介だけに龍が見えるんですね。
本当に龍がいそうです。
道尾秀介はこの2・3年で急に脚光を浴びてきた
30代前半の作家です。
今日発表の直木賞候補作に彼の「球体の蛇」というのが入っていたようですね。
今手元にありますので、次はこれを読んでみます。
▼関連記事
球体の蛇(道尾秀介)(web KADOKAWA)
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200911-02/
第142回直木三十五賞候補作品決定!(文藝春秋HP)
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm
【読書】片眼の猿(道尾 秀介) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e12819.html
【読書】ラットマン(道尾秀介) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e8603.html
【読書】静人日記(天童荒太)
2009年12月29日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
『静人日記』 天童荒太 著
【内容紹介】
新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪する坂築(さかつき)静人。
死者の周辺の人々から疎んじられ、罵声を浴びせられることもあるが、時にはあなたの行為で救われたと、感謝されることもある――。
さまざまな死者と生者との出会いと別れを繰り返す静人。その終わりなき旅の日々が、端整な筆致で記されていく。
直木賞受賞作『悼む人』の主人公の日記という体裁をとった異色の小説は、『悼む人』を読んだ方はもちろん、未読の方にもこの素晴らしい作品世界へのイントロダクションになることと思います。(文藝春秋社HPより)
作者は一日に一度は静人になり
報道などで知った亡くなった人のことを日記につけようと決めました。
そうして3年が過ぎました。
一日に一度人の死を思うのは想像以上にきつい課題であったようです。
この日記は小説「悼む人」のバックボーンになるように書いたもので
初めは発表するつもりではなかったそうです。
時系列的には、この日記の後に「悼む人」の世界につながっていくように構成されています。
200余篇の生と死と愛の物語。
よくもまあこんなつらいエピソードが延々と書けますね。
「悼む人」の感想でも書いたと思いますが
こういう本を上梓した後の天童氏の精神状態が心配になります。
健康でいらっしゃるでしょうか。
これでもか、これでもか、と自分の心を痛めつけている・・そんな想像をしてしまいます。
「静人日記」の最後の一節
タキという女性と静人との会話が書かれています。
静人
「悼めない場合は冥福を祈るにとどめ、悼める場合だけ悼むのは間違っているでしょうか。」
タキ
「正しいか間違っているか、裁くようなことは申せません。
ただ、あなたの行為はあまりにも重く人としての分を超えている気がします。
このままでは心も体ももちませんよ。
あなただけでなく、あなたにかかわる周囲の人々をもつらくしかねないでしょう。」
静人
「わかっています。わかっているつもりです。
でも死者一名とだけ書かれた数字を見ると苦しいのです。
被害者・被災者といった代名詞のまま何も語られない命を思うと胸が詰まるのです。」
タキ
「それはあなたの錯覚でしょう。幻覚です。断ち切ってしまわれることです」
私はこのタキの言葉をそのまま天童氏に送りたいと思います。
今日はクリスマス。
坂築静人は旅を続けているのでしょうか。
暖かいスープを飲むことができたでしょうか。
物語はフィクションなのに
そんなことを思ってしまいます。
「永遠の仔」が直木賞候補になり
社会でセンセーショナルに取り扱われるようになって
天童氏は公の場では笑顔を封印したそうです。
確かに「永遠の仔」以降です。
幼少時のトラウマを原因とする小説が多くなったのは。
父親が亡くなった前日が阪神淡路大震災で
多くの死者の名前を新聞で見たときの驚愕。
いろんな要因が「静人日記」から「悼む人」を書かせたというエピソードが語られている
文藝春秋社のHP
お暇な方は読んでみてください。
http://bunshun.jp/pick-up/shizutonikki/essay/index.html
表現者はここまでストイックに物事を考えるのかと驚きます。
常人にはできませんね。
私、普通でよかったですよ。
書く方ではなくて読む方で・・(苦笑)。
▼関連記事
【読書レビュー】悼む人(天童荒太 著) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2009-04-08 11:24
http://niki2times4.ktstv.net/e10257.html
【読書】悼む人(天童荒太) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2008-12-30 12:15
http://niki2times4.ktstv.net/e8389.html
『悼む人』特設サイト(文藝春秋)
http://bunshun.jp/itamuhito/
『静人日記』 天童荒太 著
【内容紹介】新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪する坂築(さかつき)静人。
死者の周辺の人々から疎んじられ、罵声を浴びせられることもあるが、時にはあなたの行為で救われたと、感謝されることもある――。
さまざまな死者と生者との出会いと別れを繰り返す静人。その終わりなき旅の日々が、端整な筆致で記されていく。
直木賞受賞作『悼む人』の主人公の日記という体裁をとった異色の小説は、『悼む人』を読んだ方はもちろん、未読の方にもこの素晴らしい作品世界へのイントロダクションになることと思います。(文藝春秋社HPより)
作者は一日に一度は静人になり
報道などで知った亡くなった人のことを日記につけようと決めました。
そうして3年が過ぎました。
一日に一度人の死を思うのは想像以上にきつい課題であったようです。
この日記は小説「悼む人」のバックボーンになるように書いたもので
初めは発表するつもりではなかったそうです。
時系列的には、この日記の後に「悼む人」の世界につながっていくように構成されています。
200余篇の生と死と愛の物語。
よくもまあこんなつらいエピソードが延々と書けますね。
「悼む人」の感想でも書いたと思いますが
こういう本を上梓した後の天童氏の精神状態が心配になります。
健康でいらっしゃるでしょうか。
これでもか、これでもか、と自分の心を痛めつけている・・そんな想像をしてしまいます。
「静人日記」の最後の一節
タキという女性と静人との会話が書かれています。
静人
「悼めない場合は冥福を祈るにとどめ、悼める場合だけ悼むのは間違っているでしょうか。」
タキ
「正しいか間違っているか、裁くようなことは申せません。
ただ、あなたの行為はあまりにも重く人としての分を超えている気がします。
このままでは心も体ももちませんよ。
あなただけでなく、あなたにかかわる周囲の人々をもつらくしかねないでしょう。」
静人
「わかっています。わかっているつもりです。
でも死者一名とだけ書かれた数字を見ると苦しいのです。
被害者・被災者といった代名詞のまま何も語られない命を思うと胸が詰まるのです。」
タキ
「それはあなたの錯覚でしょう。幻覚です。断ち切ってしまわれることです」
私はこのタキの言葉をそのまま天童氏に送りたいと思います。
今日はクリスマス。
坂築静人は旅を続けているのでしょうか。
暖かいスープを飲むことができたでしょうか。
物語はフィクションなのに
そんなことを思ってしまいます。
「永遠の仔」が直木賞候補になり
社会でセンセーショナルに取り扱われるようになって
天童氏は公の場では笑顔を封印したそうです。
確かに「永遠の仔」以降です。
幼少時のトラウマを原因とする小説が多くなったのは。
父親が亡くなった前日が阪神淡路大震災で
多くの死者の名前を新聞で見たときの驚愕。
いろんな要因が「静人日記」から「悼む人」を書かせたというエピソードが語られている
文藝春秋社のHP
お暇な方は読んでみてください。
http://bunshun.jp/pick-up/shizutonikki/essay/index.html
表現者はここまでストイックに物事を考えるのかと驚きます。
常人にはできませんね。
私、普通でよかったですよ。
書く方ではなくて読む方で・・(苦笑)。
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【読書レビュー】悼む人(天童荒太 著) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2009-04-08 11:24
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【読書】悼む人(天童荒太) 【NikiNikiアラカルト 】 - 2008-12-30 12:15
http://niki2times4.ktstv.net/e8389.html
『悼む人』特設サイト(文藝春秋)
http://bunshun.jp/itamuhito/
【読書】汝の名(明野照葉)
2009年12月15日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
明野照葉・・
とても素敵なネーミングなのでお名前は覚えておりましたが
読んだのは初めてでした。
私は入院中、乱読していた週刊誌の書評欄で
気になった本はメモしておりました。
その中の一冊です。
書店のポップカードにも興味がそそられる文章が書かれていましたし。
『汝の名』 明野照葉 著
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
若き会社社長の麻生陶子は、誰もが憧れる存在。
だが、その美貌とは裏腹に、「完璧な人生」を手に入れるためには、
恋も仕事も計算し尽くす女だ。
そんな陶子には、彼女を崇拝し奴隷の如く仕える妹の久恵がいた。
しかし、ある日から、二人の関係が狂い始め、驚愕の真実が明らかになっていく…。
『女神』の著者が「女の心理と狂気」で描く現代サスペンスの傑作。
まさにホラー。
げに恐ろしきもの。汝の名は「おんな」・・ですね。
私は「おんな」ですのでどうも読後感がよくないです。(笑)
ホラーはきらいじゃないんだけれどもね。
共感できる人物が一人もでてこない。
登場人物の心が壊れていく過程は怖いとしかいいようがない。
ふう~~
何か面白い本が読みたい。ということで
今年も「このミステリーがすごい2010年版」買ってまいりました。
私が大いに参考にしているランキング本です。
週刊文春も「このミス」も栄えある一位は
「新参者」 東野圭吾でしたね。
そうかあ~~
※明野照葉(Wikipediaより抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E9%87%8E%E7%85%A7%E8%91%89
東京都生まれの小説家。
東京女子大学文理学部社会学科卒業。『雨女』で1998年第37回オール讀物推理小説新人賞受賞。
2000年『輪(RINKAI)廻 』で第7回松本清張賞を受賞。
▼明野照葉 公式ファンサイト
http://pleiades.ld.infoseek.co.jp/
▼「このミステリーがすごい!」大賞:http://konomys.jp/
▼【読書】新参者(東野圭吾)(NikiNikiアラカルト)
http://niki2times4.ktstv.net/e14802.html
明野照葉・・
とても素敵なネーミングなのでお名前は覚えておりましたが
読んだのは初めてでした。
私は入院中、乱読していた週刊誌の書評欄で
気になった本はメモしておりました。
その中の一冊です。
書店のポップカードにも興味がそそられる文章が書かれていましたし。
『汝の名』 明野照葉 著
【内容情報】(「BOOK」データベースより)若き会社社長の麻生陶子は、誰もが憧れる存在。
だが、その美貌とは裏腹に、「完璧な人生」を手に入れるためには、
恋も仕事も計算し尽くす女だ。
そんな陶子には、彼女を崇拝し奴隷の如く仕える妹の久恵がいた。
しかし、ある日から、二人の関係が狂い始め、驚愕の真実が明らかになっていく…。
『女神』の著者が「女の心理と狂気」で描く現代サスペンスの傑作。
まさにホラー。
げに恐ろしきもの。汝の名は「おんな」・・ですね。
私は「おんな」ですのでどうも読後感がよくないです。(笑)
ホラーはきらいじゃないんだけれどもね。
共感できる人物が一人もでてこない。
登場人物の心が壊れていく過程は怖いとしかいいようがない。
ふう~~
何か面白い本が読みたい。ということで
今年も「このミステリーがすごい2010年版」買ってまいりました。
私が大いに参考にしているランキング本です。
週刊文春も「このミス」も栄えある一位は
「新参者」 東野圭吾でしたね。
そうかあ~~
※明野照葉(Wikipediaより抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E9%87%8E%E7%85%A7%E8%91%89
東京都生まれの小説家。
東京女子大学文理学部社会学科卒業。『雨女』で1998年第37回オール讀物推理小説新人賞受賞。
2000年『輪(RINKAI)廻 』で第7回松本清張賞を受賞。
▼明野照葉 公式ファンサイト
http://pleiades.ld.infoseek.co.jp/
▼「このミステリーがすごい!」大賞:http://konomys.jp/
▼【読書】新参者(東野圭吾)(NikiNikiアラカルト)
http://niki2times4.ktstv.net/e14802.html
タグ :明野照葉
マルヤガーデンズ新着情報
2009年12月03日
NikiNiki会員 ろざりさんさんの日記から
三越鹿児島店跡に開業する「マルヤガーデンズ」
楽しみですねえ。
クリエイティブデザイナーに「ナガオカケンメイ」氏を起用すると
昨日発表がありました。
ナガオカ氏は店舗デザインだけでなく
広告展開やプロモーション、ブランド戦略など「マルヤガーデン」全般の監修も行うとの事です。
もちろんそれも楽しみですが
ナガオカ氏が展開する「ディアンドデパートメント」が入るということで
それが最大の目玉、核テナントということになるのでしょう。
実は某洋服メーカー(「ユニクロ」や「H&M」系の)が核になるという噂も聞いていましたが
諸般の事情(たぶん^^)で撤退、
核テナントが「ジュンク堂鹿児島2号店」ではちと厳しいと思っていました。
よかったです。
ナガオカ氏は「トップランナー」や「情熱大陸」で紹介されたデザイナーさん。
この辺にはとてもくわしい息子が熱く語っていました。
「ディーアンドデパートメント」はインテリア雑貨店で
インテリアとリサイクルを融合させた独特の取り組みくをしているそうです。
例えば小中学校でいらなくなった木の椅子に皮を張って
立派な椅子に再生させるとか。
傾いた「カリモク家具」を再生させるのにも尽力したようです。
何だかポリシーを感じますね。
雑貨屋好きの私としてはとても楽しみです。
新聞によりますと
各階に集いの場を造り、交流拠点のスペースにするそうです。
丸屋側は
売り場にしたら億単位の収益が出るスペースを
集いの場にするには迷いもあったようですけれどもね。
デフレ宣言もあり百貨店不況といわれて久しいのですが、
三越になる前の「丸屋百貨店」を単に復活させても
丸屋百貨店が立ち行かなくなったから三越に吸収されたたわけで
将来は???です。
マルヤガーデンの女性社長はいい決断をしました^^。

(D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO)
▼D&DEPARTMENT PROJECT
http://www.d-department.com/jp/
▼ナガオカ日記(D&DEPARTMENT PROJECT)
http://www.d-department.com/jp/nagaoka/
三越鹿児島店跡に開業する「マルヤガーデンズ」
楽しみですねえ。
クリエイティブデザイナーに「ナガオカケンメイ」氏を起用すると
昨日発表がありました。
ナガオカ氏は店舗デザインだけでなく
広告展開やプロモーション、ブランド戦略など「マルヤガーデン」全般の監修も行うとの事です。
もちろんそれも楽しみですが
ナガオカ氏が展開する「ディアンドデパートメント」が入るということで
それが最大の目玉、核テナントということになるのでしょう。
実は某洋服メーカー(「ユニクロ」や「H&M」系の)が核になるという噂も聞いていましたが
諸般の事情(たぶん^^)で撤退、
核テナントが「ジュンク堂鹿児島2号店」ではちと厳しいと思っていました。
よかったです。
ナガオカ氏は「トップランナー」や「情熱大陸」で紹介されたデザイナーさん。
この辺にはとてもくわしい息子が熱く語っていました。
「ディーアンドデパートメント」はインテリア雑貨店で
インテリアとリサイクルを融合させた独特の取り組みくをしているそうです。
例えば小中学校でいらなくなった木の椅子に皮を張って
立派な椅子に再生させるとか。
傾いた「カリモク家具」を再生させるのにも尽力したようです。
何だかポリシーを感じますね。
雑貨屋好きの私としてはとても楽しみです。
新聞によりますと
各階に集いの場を造り、交流拠点のスペースにするそうです。
丸屋側は
売り場にしたら億単位の収益が出るスペースを
集いの場にするには迷いもあったようですけれどもね。
デフレ宣言もあり百貨店不況といわれて久しいのですが、
三越になる前の「丸屋百貨店」を単に復活させても
丸屋百貨店が立ち行かなくなったから三越に吸収されたたわけで
将来は???です。
マルヤガーデンの女性社長はいい決断をしました^^。

(D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO)
▼D&DEPARTMENT PROJECT
http://www.d-department.com/jp/
▼ナガオカ日記(D&DEPARTMENT PROJECT)
http://www.d-department.com/jp/nagaoka/
【読書】ゼロの焦点(松本清張)
2009年11月13日
NikiNiki会員 rosaさんの日記から
『ゼロの焦点』 松本清張 著
【内容】
前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。
ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。
戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。
(「BOOK」データベースより)
映画は今週封切りですね。
今日のお題は映画ではなく原作の方です。
今年、松本清張は生誕100周年のメモリアルイヤーなのですね。
先日テレビ版「点と線」(ビートたけしが主役)も見ました。
映画は、失踪した夫役が大好きな西島英俊だし
「こりゃあ見のがしたらいかん」と思っています。
その前に原作読みました。
松本清張について。
私が最初に松本作品に触れたのは「高校生殺人事件」。
私が10代の頃のことですね。
これで夢中になりました。
光文社発行のカッパブックスというシリーズもまた
松本作品と共に世の中に出てきた新しい発行の形態で
読みやすく持ちやすく安価で、大ヒットしたものです。
私の母が松本清張が大好きで新しいのが発行されると買っていたので
私も愛読しました。
この「ゼロの焦点」もむか~し読んでいますが、今回再読です。
もちろん内容なんて覚えていませんよ。
超久しぶりの松本作品でした。
「ゼロの焦点」最初に世の中にでたのは昭和34年です。
おそらくこの頃を時代背景に描かれています。
私、生まれています(^^+)。
文庫本は昭和46年に1版発行、
私が今回読んだのは115版です。
息の長い作品です。
松本清張という作家には、ミステリー、歴史もの、紀行もの
いろんなジャンルの作品がありますが、
共通するのは社会派ということですね。
弱者に優しい視線を感じます。
戦後は、今以上に格差社会だったろうし
その辺の状況を的確に書いていると思います。
で、「ゼロの焦点」です。
若いころ読んだ松本作品の感想としては、
社会に対しての視点という点で勉強になったような気がしていましたが
今読めば社会はさらに進んで複雑化しているようです。
単純で正直もの足りないですね。
文庫本の後ろの解説に、平野謙氏が書いています。
「『ゼロの焦点』を一種の謎解き小説とみれば、謎解きの構造は完璧ではない。」
「つまり、いわゆる本格的な推理小説としては『ゼロの焦点』は隙間のある不完全な作品である。
しかし、推理小説としては多少の隙間があるとしても、一個の文学作品としてはやはり松本清張の秀作の一つだというのが私の意見である。」
この解説は、昭和46年の時点のものです。
今の書評家だったらどういう解説を書くのかちょっと読んでみたい気がしますね。
というわけで、
映画では、原作にない設定で、ある人物が新たに加わっているようです。
そいつが犯人です。たぶん。
▼映画『ゼロの焦点』公式サイト(11/14(土)よりTOHOシネマズ与次郎・鹿児島ミッテ10で公開予定)
http://www.zero-focus.jp/index.html
『ゼロの焦点』 松本清張 著
【内容】前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。
ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。
戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。
(「BOOK」データベースより)
映画は今週封切りですね。
今日のお題は映画ではなく原作の方です。
今年、松本清張は生誕100周年のメモリアルイヤーなのですね。
先日テレビ版「点と線」(ビートたけしが主役)も見ました。
映画は、失踪した夫役が大好きな西島英俊だし
「こりゃあ見のがしたらいかん」と思っています。
その前に原作読みました。
松本清張について。
私が最初に松本作品に触れたのは「高校生殺人事件」。
私が10代の頃のことですね。
これで夢中になりました。
光文社発行のカッパブックスというシリーズもまた
松本作品と共に世の中に出てきた新しい発行の形態で
読みやすく持ちやすく安価で、大ヒットしたものです。
私の母が松本清張が大好きで新しいのが発行されると買っていたので
私も愛読しました。
この「ゼロの焦点」もむか~し読んでいますが、今回再読です。
もちろん内容なんて覚えていませんよ。
超久しぶりの松本作品でした。
「ゼロの焦点」最初に世の中にでたのは昭和34年です。
おそらくこの頃を時代背景に描かれています。
私、生まれています(^^+)。
文庫本は昭和46年に1版発行、
私が今回読んだのは115版です。
息の長い作品です。
松本清張という作家には、ミステリー、歴史もの、紀行もの
いろんなジャンルの作品がありますが、
共通するのは社会派ということですね。
弱者に優しい視線を感じます。
戦後は、今以上に格差社会だったろうし
その辺の状況を的確に書いていると思います。
で、「ゼロの焦点」です。
若いころ読んだ松本作品の感想としては、
社会に対しての視点という点で勉強になったような気がしていましたが
今読めば社会はさらに進んで複雑化しているようです。
単純で正直もの足りないですね。
文庫本の後ろの解説に、平野謙氏が書いています。
「『ゼロの焦点』を一種の謎解き小説とみれば、謎解きの構造は完璧ではない。」
「つまり、いわゆる本格的な推理小説としては『ゼロの焦点』は隙間のある不完全な作品である。
しかし、推理小説としては多少の隙間があるとしても、一個の文学作品としてはやはり松本清張の秀作の一つだというのが私の意見である。」
この解説は、昭和46年の時点のものです。
今の書評家だったらどういう解説を書くのかちょっと読んでみたい気がしますね。
というわけで、
映画では、原作にない設定で、ある人物が新たに加わっているようです。
そいつが犯人です。たぶん。
▼映画『ゼロの焦点』公式サイト(11/14(土)よりTOHOシネマズ与次郎・鹿児島ミッテ10で公開予定)
http://www.zero-focus.jp/index.html
【読書】訪問者(恩田陸)
2009年06月16日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
恩田陸 というのは好きな作家の1人です。
『訪問者』 恩田陸 著
☆舞台を見るような会話とドラマが静かに謎を運ぶ!
山中にひっそりとたたずむ古い洋館――。
三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。
晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。
「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」
孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?
一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!
冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。
数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた……。
果たして「訪問者」とは誰か? 千沙子と昌彦の死の謎とは?
そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った――。
嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー!
山の中、湖のそばにある一軒の洋館。
そこには老いた兄弟達、
さらに妹とその夫、聡明なお手伝い、血縁ではない幼女がいました。
過去の不信な死が2件。
ミステリアスな設定ですね。
わけありの訪問者が続き
嵐で麓へ降りる道路が遮断されて、そこは密室になってしまいます。
密室は場面が限定されているので、キャラクターの設定がポイントになります。
この本では、兄弟である老人達の違いが(名前も似ているし)最後まで飲み込めなくて
肝心の落ちがちょっと弱くなりました。
恩田陸だったら、もっといいラストを望みたかったですね^^
でも、ミステリーの王道ともいうべき密室劇はやはり面白い。
場面が眼に浮かび、その場面のみの展開ですから
あまりややこしくありませんしね。
一つ印象的なフレーズがあったのでここに書いておきます。
ある映画監督の遺作「象を撫でる」が重要なところで絡んでくるのですが
これは「群盲、象を撫でる」という言い回しから来ているそうです。
「何人かの盲人がいて、象の体を撫でている。
1人は、象のしっぽに触って、『象というのは蛇のようなものだ』と思う。
別の1人は象の体に触って『象というのは壁のようなものだ』と思う。
それぞれが、象の一部に触れて、象という動物のことが分かったような気持ちになる」
ということらしいです。
「人の思うこと、受け取り方は、人それぞれだなあ」って事でしょうか。
「なんだかなあ・・。それぞれ勝手なこと言ってるよね・・。」・・と思うことよくあります。
今の政治もアレは密室劇ですね(爆→苦)
※恩田陸(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A9%E7%94%B0%E9%99%B8
恩田 陸(おんだ りく、本名: 熊谷 奈苗(くまがい ななえ)、1964年10月25日 - )は、日本の女性小説家。
宮城県仙台市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
ペンネームは『やっぱり猫が好き』の恩田三姉妹に由来する。
※恩田陸オンライン:http://rokusayo.milkcafe.to/
恩田陸 というのは好きな作家の1人です。
『訪問者』 恩田陸 著
☆舞台を見るような会話とドラマが静かに謎を運ぶ! 山中にひっそりとたたずむ古い洋館――。
三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。
晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。
「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」
孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?
一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!
冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。
数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた……。
果たして「訪問者」とは誰か? 千沙子と昌彦の死の謎とは?
そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った――。
嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー!
山の中、湖のそばにある一軒の洋館。
そこには老いた兄弟達、
さらに妹とその夫、聡明なお手伝い、血縁ではない幼女がいました。
過去の不信な死が2件。
ミステリアスな設定ですね。
わけありの訪問者が続き
嵐で麓へ降りる道路が遮断されて、そこは密室になってしまいます。
密室は場面が限定されているので、キャラクターの設定がポイントになります。
この本では、兄弟である老人達の違いが(名前も似ているし)最後まで飲み込めなくて
肝心の落ちがちょっと弱くなりました。
恩田陸だったら、もっといいラストを望みたかったですね^^
でも、ミステリーの王道ともいうべき密室劇はやはり面白い。
場面が眼に浮かび、その場面のみの展開ですから
あまりややこしくありませんしね。
一つ印象的なフレーズがあったのでここに書いておきます。
ある映画監督の遺作「象を撫でる」が重要なところで絡んでくるのですが
これは「群盲、象を撫でる」という言い回しから来ているそうです。
「何人かの盲人がいて、象の体を撫でている。
1人は、象のしっぽに触って、『象というのは蛇のようなものだ』と思う。
別の1人は象の体に触って『象というのは壁のようなものだ』と思う。
それぞれが、象の一部に触れて、象という動物のことが分かったような気持ちになる」
ということらしいです。
「人の思うこと、受け取り方は、人それぞれだなあ」って事でしょうか。
「なんだかなあ・・。それぞれ勝手なこと言ってるよね・・。」・・と思うことよくあります。
今の政治もアレは密室劇ですね(爆→苦)
※恩田陸(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A9%E7%94%B0%E9%99%B8
恩田 陸(おんだ りく、本名: 熊谷 奈苗(くまがい ななえ)、1964年10月25日 - )は、日本の女性小説家。
宮城県仙台市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
ペンネームは『やっぱり猫が好き』の恩田三姉妹に由来する。
※恩田陸オンライン:http://rokusayo.milkcafe.to/
「アマルフィ・女神の報酬」
2009年06月08日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
「アマルフィ」とは聞きなれない単語ですけれど、
一体何の事でしょうか?
フジテレビ開局50周年記念映画が「アマルフィ・女神の報酬」なんですね^^
実は、イタリアの地方都市の名です。
神話の英雄ヘラクレスが、その地に愛する妖精を埋めて作ったといわれており
それはそれは美しい港街のようです。
世界遺産にも登録されています。

しかし、イタリアでは、アマルフィの近くの有名なナポリでもなく、
美しい街といえば、フィレンツェもミラノもベネチアもあるのに
何故に「アマルフィ」??
車のディーラーからもらったカレンダーも6月は「アマルフィ」だし
先日N○Kハイビジョンでやっていた「世界街歩き」も「アマルフィ」でしたよ^^
う~~ん。
どうも不思議だということで
原作本「アマルフィ」(真保裕一作)を読んでみました。
面白いといえば面白かったのですが、
最初から最後までちょっとした違和感が消えなかったのが
後記を読んで納得しました。
「フジテレビ開局50周年記念映画ありき」だったのですね。
大々的に海外ロケをしたいというフジ側からの意向。
100年に一度の金融危機前の話ですね・・たぶん。
オール・イタリアロケが決まり、そのコンセプトのもと
ストーリーが出来上がっていったそうです。
「あ~~それで~~なんか無理があるような~~」と思ったんですね。
真保氏は、
「小説は当初のプロットを元に仕上げてあって、映画と違う点もいくつかあります。」
「小説と映画、どちらも楽しんでいただけたら幸いです。」
と書いています。
映画は原作・真保裕一、主演・織田裕二・・といえば
「ホワイトアウト」コンビです。
これはなかなか面白かった。
で、今回、監督が西谷弘。
「県庁の星」「容疑者Xの献身」を撮った監督ですね。
主役の外交官・織田裕二に
原作にはないライター役で福山雅治がからんでいるようです。
犯人役が、「ホワイトアウト」とは別人であることを私は心から望みます。
・・・なんかそんな気がして^^;
ところで、何故に「アマルフィ」だったのか
わたしにはよく分かりませんでした。結局。
社運をかけたフジテレビ。
成功しますように・・。
7月18日封切り「アマルフィ・女神の報酬」
私も見に行きます。
観光気分は味わえるかもしれません^^
▼『アマルフィ・女神の報酬』公式サイト
http://www.amalfi50.jp/
「アマルフィ」とは聞きなれない単語ですけれど、
一体何の事でしょうか?
フジテレビ開局50周年記念映画が「アマルフィ・女神の報酬」なんですね^^
実は、イタリアの地方都市の名です。
神話の英雄ヘラクレスが、その地に愛する妖精を埋めて作ったといわれており
それはそれは美しい港街のようです。
世界遺産にも登録されています。

しかし、イタリアでは、アマルフィの近くの有名なナポリでもなく、
美しい街といえば、フィレンツェもミラノもベネチアもあるのに
何故に「アマルフィ」??
車のディーラーからもらったカレンダーも6月は「アマルフィ」だし
先日N○Kハイビジョンでやっていた「世界街歩き」も「アマルフィ」でしたよ^^
う~~ん。
どうも不思議だということで
原作本「アマルフィ」(真保裕一作)を読んでみました。
面白いといえば面白かったのですが、
最初から最後までちょっとした違和感が消えなかったのが
後記を読んで納得しました。
「フジテレビ開局50周年記念映画ありき」だったのですね。
大々的に海外ロケをしたいというフジ側からの意向。
100年に一度の金融危機前の話ですね・・たぶん。
オール・イタリアロケが決まり、そのコンセプトのもと
ストーリーが出来上がっていったそうです。
「あ~~それで~~なんか無理があるような~~」と思ったんですね。
真保氏は、
「小説は当初のプロットを元に仕上げてあって、映画と違う点もいくつかあります。」
「小説と映画、どちらも楽しんでいただけたら幸いです。」
と書いています。
映画は原作・真保裕一、主演・織田裕二・・といえば
「ホワイトアウト」コンビです。
これはなかなか面白かった。
で、今回、監督が西谷弘。
「県庁の星」「容疑者Xの献身」を撮った監督ですね。
主役の外交官・織田裕二に
原作にはないライター役で福山雅治がからんでいるようです。
犯人役が、「ホワイトアウト」とは別人であることを私は心から望みます。
・・・なんかそんな気がして^^;
ところで、何故に「アマルフィ」だったのか
わたしにはよく分かりませんでした。結局。
社運をかけたフジテレビ。
成功しますように・・。
7月18日封切り「アマルフィ・女神の報酬」
私も見に行きます。
観光気分は味わえるかもしれません^^
▼『アマルフィ・女神の報酬』公式サイト
http://www.amalfi50.jp/
秘湯@妙見温泉 おりはし旅館
2009年06月03日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
先日、息子が終日休みでした。
息子は1人親方で肉体労働をしていまして
休みの日は体のメンテナンスに余念がありません^^。
で、「温泉でも行っかあ~~」となりまして
私は他にすることもたくさんあるのですが
「ラジャー!!」とばかりに付きあって行ったのが、
妙見温泉の「おりはし旅館」。
立ち寄り湯で露天風呂が500円で入れます。
妙見温泉では、「田島本館」によく立ち寄っていましたが、
その途中の「おりはし旅館」気になっていたのでした。

たたずまいが、私好みで、渋い。
「日本秘湯を守る会」会員の温泉という看板も出ています。
わけありカップルの隠れ家という風情です。
その秘湯に入リました。
平日の午後1時。
他に入る人などいません。貸しきり状態です。
少し白濁のお湯は熱いのなんのって!!
私は「温めのお湯にゆっくりと」が好きなのですが
熱いお湯は急速に筋肉の疲れがほぐれていく感じがして
これも悪くないと思いました。
皮膚にふれる風は少し冷たくて、
露天風呂を囲む木々は、どこかさわやかな香りを漂わせています。
今新緑の季節が始まったばかりなのですね。
揺れる薄緑の紅葉、今から本格的に咲こうとしている山紫陽花。
つつじはまだ花が残っていて、
足元のどくだみ草の白い花も美しく見えました。
ホーホケキョの声もすぐ近くに聞こえます。
風流とはこういうことではないでしょうか。
どんなに忙しくてもこんなひととき
たまには必要ですね。
山里の宿 おりはし旅館
http://www.orihashi.co.jp/index.htm
霧島市牧園町下中津川2234
TEL:0995-77-2104
先日、息子が終日休みでした。
息子は1人親方で肉体労働をしていまして
休みの日は体のメンテナンスに余念がありません^^。
で、「温泉でも行っかあ~~」となりまして
私は他にすることもたくさんあるのですが
「ラジャー!!」とばかりに付きあって行ったのが、
妙見温泉の「おりはし旅館」。
立ち寄り湯で露天風呂が500円で入れます。
妙見温泉では、「田島本館」によく立ち寄っていましたが、
その途中の「おりはし旅館」気になっていたのでした。

たたずまいが、私好みで、渋い。
「日本秘湯を守る会」会員の温泉という看板も出ています。
わけありカップルの隠れ家という風情です。
その秘湯に入リました。
平日の午後1時。
他に入る人などいません。貸しきり状態です。
少し白濁のお湯は熱いのなんのって!!
私は「温めのお湯にゆっくりと」が好きなのですが
熱いお湯は急速に筋肉の疲れがほぐれていく感じがして
これも悪くないと思いました。
皮膚にふれる風は少し冷たくて、
露天風呂を囲む木々は、どこかさわやかな香りを漂わせています。
今新緑の季節が始まったばかりなのですね。
揺れる薄緑の紅葉、今から本格的に咲こうとしている山紫陽花。
つつじはまだ花が残っていて、
足元のどくだみ草の白い花も美しく見えました。
ホーホケキョの声もすぐ近くに聞こえます。
風流とはこういうことではないでしょうか。
どんなに忙しくてもこんなひととき
たまには必要ですね。
山里の宿 おりはし旅館
http://www.orihashi.co.jp/index.htm
霧島市牧園町下中津川2234
TEL:0995-77-2104
【読書】パラドックス13(東野圭吾)
2009年05月19日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
『パラドックス13』 東野圭吾 著
【内容紹介】
「世界が変われば善悪も変わる。
人殺しが善になることもある。
これはそういうお話です」東野圭吾
運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。
陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。
破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。
なぜ彼らだけがここにいるのか。彼らを襲った“P-13 現象”とは何か。
生き延びていくために、今、この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない!
張りめぐらされた壮大なトリック。論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。
“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、東野圭吾エンターテインメントの最高傑作!
さて、義父の四十九日の法要も無事済み
私も待ったなしの日常に戻らなければなりません。
しかし・・どうも・・疲れ気味^^
で、楽しい本でもと思い
東野圭吾の新刊「パラドックス13」を読みました。
これが掛け値なしの面白さ。
新鮮な感じがしたのは、これがサイエンスフィクション(SF)だった事。
タイムパラドックスものですね。
東野圭吾が理系(工学部電気工学科)出身だって思えば別に不思議ではないんだけれど。
・・さすがです。
『13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。
何が起こるか、論理数学的に予測不可能。
その瞬間―目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。
なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。
いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。』
最初の部分で、矛盾点をすぐに見つけたんだけれど
展開のもの凄さに眼を奪われすぐに忘れてしまっていました。
そこが後になって重要なポイントになります^^。
大地震や台風で瓦礫の山となる東京に生き残った13人の運命は・・。
人間ドラマです。
倫理とは・・。リーダーシップとは・・。
極限状態に陥った人間はどう判断しどう動くべきか考えさせられます。
政治家が読んだら勉強になるかもしれません。
こいいう類のストーリーで私が恐れているのが
宇宙人の仕業であるとか、いわゆる「ユメオチ」であるとか・・。
もちろん東野先生だからそういうことはありませんよ^^
感動のラストでした。
カンのいい人は、真ん中あたりで先が読めたかもしれませんが
私は全く読めなかったですね^^
すぐにでも映像化の争奪戦が始まりそうな作品です。
日本映画だとちゃっちくなりそうなことが分かっているので
作るんだったら巨費を投じてハリウッドあたりでお願いしますね。
『パラドックス13』 東野圭吾 著
【内容紹介】「世界が変われば善悪も変わる。
人殺しが善になることもある。
これはそういうお話です」東野圭吾
運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。
陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。
破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。
なぜ彼らだけがここにいるのか。彼らを襲った“P-13 現象”とは何か。
生き延びていくために、今、この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない!
張りめぐらされた壮大なトリック。論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。
“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、東野圭吾エンターテインメントの最高傑作!
さて、義父の四十九日の法要も無事済み
私も待ったなしの日常に戻らなければなりません。
しかし・・どうも・・疲れ気味^^
で、楽しい本でもと思い
東野圭吾の新刊「パラドックス13」を読みました。
これが掛け値なしの面白さ。
新鮮な感じがしたのは、これがサイエンスフィクション(SF)だった事。
タイムパラドックスものですね。
東野圭吾が理系(工学部電気工学科)出身だって思えば別に不思議ではないんだけれど。
・・さすがです。
『13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。
何が起こるか、論理数学的に予測不可能。
その瞬間―目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。
なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。
いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。』
最初の部分で、矛盾点をすぐに見つけたんだけれど
展開のもの凄さに眼を奪われすぐに忘れてしまっていました。
そこが後になって重要なポイントになります^^。
大地震や台風で瓦礫の山となる東京に生き残った13人の運命は・・。
人間ドラマです。
倫理とは・・。リーダーシップとは・・。
極限状態に陥った人間はどう判断しどう動くべきか考えさせられます。
政治家が読んだら勉強になるかもしれません。
こいいう類のストーリーで私が恐れているのが
宇宙人の仕業であるとか、いわゆる「ユメオチ」であるとか・・。
もちろん東野先生だからそういうことはありませんよ^^
感動のラストでした。
カンのいい人は、真ん中あたりで先が読めたかもしれませんが
私は全く読めなかったですね^^
すぐにでも映像化の争奪戦が始まりそうな作品です。
日本映画だとちゃっちくなりそうなことが分かっているので
作るんだったら巨費を投じてハリウッドあたりでお願いしますね。
紫尾山の山桜
2009年03月24日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
先週末くらいから、いっきに開花がすすんだ鹿児島の桜。
この前の日曜日、
紫尾山の麓の「清流庵」に行ってきました。

地鶏の炭火焼のお店、
ここ大好きなんですよね。
紫尾山からの清流が下り落ちる川のそばの一軒屋です。
宮之城町の虎居地区が大災害を受けた時の大雨では
お店のすぐ上流が崩れて「生きた心地はしなかった」と
おかみさんがいつか話していました。
あれからずっと川の護岸工事をやっていたようですが、
一年以上行かなかったのでさすがに工事は終わっていました。

この時期に行けば「もしや」と思っていましたが
大当たりでした。
店の横、川岸に山桜が一本あって
予想どおり咲いていました。
ちょっと盛りは過ぎているかな?

山桜はソメイヨシノが咲き始める10日ぐらい前に咲くそうです。
ご陽気に「さくら~~さくら~~」という感じではなくて
派手さはないのですがそそとした中に
秘めた艶やかさがあり、「風流やのう~~」という感じです。
山桜って遠目でみて楽しむものです。
山の中腹で緑の照葉樹に混じって
眼を引くピンクの存在であり
近くで見ることはあまりないですね。
ここでは近くで見上げることが出来てお得な気分です^^

山桜を眺めながらの炭火焼きは旨い。
途中の道端の「タノカンサア」もお色直して迎えてくれました。

清流庵
薩摩郡さつま町泊野6082-2
TEL:0996-54-2227
先週末くらいから、いっきに開花がすすんだ鹿児島の桜。
この前の日曜日、
紫尾山の麓の「清流庵」に行ってきました。

地鶏の炭火焼のお店、
ここ大好きなんですよね。
紫尾山からの清流が下り落ちる川のそばの一軒屋です。
宮之城町の虎居地区が大災害を受けた時の大雨では
お店のすぐ上流が崩れて「生きた心地はしなかった」と
おかみさんがいつか話していました。
あれからずっと川の護岸工事をやっていたようですが、
一年以上行かなかったのでさすがに工事は終わっていました。

この時期に行けば「もしや」と思っていましたが
大当たりでした。
店の横、川岸に山桜が一本あって
予想どおり咲いていました。
ちょっと盛りは過ぎているかな?

山桜はソメイヨシノが咲き始める10日ぐらい前に咲くそうです。
ご陽気に「さくら~~さくら~~」という感じではなくて
派手さはないのですがそそとした中に
秘めた艶やかさがあり、「風流やのう~~」という感じです。
山桜って遠目でみて楽しむものです。
山の中腹で緑の照葉樹に混じって
眼を引くピンクの存在であり
近くで見ることはあまりないですね。
ここでは近くで見上げることが出来てお得な気分です^^

山桜を眺めながらの炭火焼きは旨い。
途中の道端の「タノカンサア」もお色直して迎えてくれました。

清流庵
薩摩郡さつま町泊野6082-2
TEL:0996-54-2227
タグ :清流庵
【読書】チャイルド44(トム・ロブ・スミス)
2009年03月16日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
『チャイルド44』 トム・ロブ・スミス 著
トム・ロブ・スミスの世界デビュー作。
イギリスはロンドンの生まれ育ち、弱冠29歳。
私は名前が頭に入らないという致命的な欠陥があるため
海外の作品はほとんど読まない。
が、この作品は昨年の「このミス」海外編では、№・1でランクイン。
単にそこにひかれて読んだのであるが
予想通り一級品の骨太ミステリーであった。
【内容】
少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して―。
知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちが
それぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。
国家の威信とは? 組織の規律とは? 個人の尊厳とは? そして家族の絆とは?
葛藤を封じ込め、愛する者たちのすべてを危険にさらしながら、レオは真犯人に肉迫してゆく。
CWA賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
文庫本で上・下2冊の大作である。
スターリン時代のソ連を舞台に、息もつかせぬ展開。
作品名「チャイルド44」の意味を理解したのは、下巻の半分ほど読んでからだ。
背筋がゾゾゾーっとする類の面白さ。
主役、その妻、主役を執拗に付け狙う元同僚、主役を手伝うことになる民警所長。
そしてもう一人の主役、犯人もまた生の人生がよく描かれていた。
実は、この作品は実際にあった殺人事件に着想を得て
書かれたものだそうだ。
『1979年から90年にかけて52人もの少年少女をレイプし殺害したアンドレイ・チカチーの事件。
それほどの大量の殺人を犯しながら、チカチーはどうして12年も逃げおおすことができたのか。
その要因の一つに[この国に犯罪は存在しない]という理想の国[ソ連の建前]がある。
作者は、この事件があったのは80年代だが、それを50年代に移しかえた。
それが、個人対国家の構図をより一層際立たせている』(後書きより・・)
殺人犯を追い詰めていく展開と並行して描かれている
ソビエトの恐怖政治の実態がものすごい。
フィクションだから誇張もあるだろうが
基本的に描かれている通りの時代だったと想像する。
この作品は20数カ国で翻訳出版が決まっているが、
ロシアではなんと発禁書になっているらしい。
ソ連崩壊後20年ちかくが経とうとしているが
やはり、かの国は西側とは違うと思ってしまった。
翻訳ものは読まない私にしては、珍しく人に勧めたい一冊です。
この作者の新作が今年中に出るらしいので、楽しみ。
なんせ29歳ですぞ。
若いということはそれだけで、賞賛してもいいと思っているのだ。私。
巨匠リドリースコット監督の手で映画化も決定しているそうで
これまた楽しみ^^。
古くは「エイリアン」、「ハンニバル」などを撮っている監督さんだ。
▼参考
面白さ年間ベスト級!『チャイルド44』 (All About)
http://allabout.co.jp/interest/book/closeup/CU20081010A/
『チャイルド44』 トム・ロブ・スミス 著
トム・ロブ・スミスの世界デビュー作。イギリスはロンドンの生まれ育ち、弱冠29歳。
私は名前が頭に入らないという致命的な欠陥があるため
海外の作品はほとんど読まない。
が、この作品は昨年の「このミス」海外編では、№・1でランクイン。
単にそこにひかれて読んだのであるが
予想通り一級品の骨太ミステリーであった。
【内容】
少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して―。
知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちが
それぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。
国家の威信とは? 組織の規律とは? 個人の尊厳とは? そして家族の絆とは?
葛藤を封じ込め、愛する者たちのすべてを危険にさらしながら、レオは真犯人に肉迫してゆく。
CWA賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
文庫本で上・下2冊の大作である。
スターリン時代のソ連を舞台に、息もつかせぬ展開。
作品名「チャイルド44」の意味を理解したのは、下巻の半分ほど読んでからだ。
背筋がゾゾゾーっとする類の面白さ。
主役、その妻、主役を執拗に付け狙う元同僚、主役を手伝うことになる民警所長。
そしてもう一人の主役、犯人もまた生の人生がよく描かれていた。
実は、この作品は実際にあった殺人事件に着想を得て
書かれたものだそうだ。
『1979年から90年にかけて52人もの少年少女をレイプし殺害したアンドレイ・チカチーの事件。
それほどの大量の殺人を犯しながら、チカチーはどうして12年も逃げおおすことができたのか。
その要因の一つに[この国に犯罪は存在しない]という理想の国[ソ連の建前]がある。
作者は、この事件があったのは80年代だが、それを50年代に移しかえた。
それが、個人対国家の構図をより一層際立たせている』(後書きより・・)
殺人犯を追い詰めていく展開と並行して描かれている
ソビエトの恐怖政治の実態がものすごい。
フィクションだから誇張もあるだろうが
基本的に描かれている通りの時代だったと想像する。
この作品は20数カ国で翻訳出版が決まっているが、
ロシアではなんと発禁書になっているらしい。
ソ連崩壊後20年ちかくが経とうとしているが
やはり、かの国は西側とは違うと思ってしまった。
翻訳ものは読まない私にしては、珍しく人に勧めたい一冊です。
この作者の新作が今年中に出るらしいので、楽しみ。
なんせ29歳ですぞ。
若いということはそれだけで、賞賛してもいいと思っているのだ。私。
巨匠リドリースコット監督の手で映画化も決定しているそうで
これまた楽しみ^^。
古くは「エイリアン」、「ハンニバル」などを撮っている監督さんだ。
▼参考
面白さ年間ベスト級!『チャイルド44』 (All About)
http://allabout.co.jp/interest/book/closeup/CU20081010A/
【読書】完全恋愛(牧薩次)
2009年01月30日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
『完全恋愛』 牧薩次著
【内容】
昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。
昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。
昭和62年…「彼」は同時に二ヶ所に出現した。
平成19年…そして、最後に名探偵が登場する。
推理作家協会賞受賞の「トリックの名手」T・Mがあえて別名義で書き下ろした究極の恋愛小説+本格ミステリ1000枚。 (「BOOK」データベースより)
作家「辻真先」が、巻末の「解説あるいは弁解」で・・・・
「・・・要するに、薩次とぼくは二重胎児なのです。
心臓部に刻まれたミステリーの赤い瘢痕が、二人の共通項でありましょうか。」
つまり、「完全恋愛」の作者 「牧薩次」は、「辻真先」の別名です。
「辻真先」のミステリーに探偵役「牧薩次」(実は小説家)の名で出てくる人のようです。
小説家の設定なのに、一冊も作品がないのはかわいそうだと思い
こういうことになったそうです。
なんのこっちゃ!ですね。
「つじ・まさき」と「まき・さつじ」は、アナグラム(※)の関係です。
この、「完全恋愛」は、二重胎児とアナグラム、重要なことろで出てきます。
謎解きのポイントです^^
「本庄究」(後に画家「柳楽糺」)は、戦時中から昭和末期、死するまで
3つの殺人事件に遭遇します。
その間、ずっと一人の女性を愛し続けます。
「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。
では、他者にその存在さえ知られぬ恋は、完全恋愛と呼ばれるべきか」
本庄究の長年にわたる心に秘めた愛を
「そろそろいいかげんにせえよ」と私が思い始めた頃
とんでもないどんでん返しが待っていました。
「やられた~~」って感じ。
一人の女を思い続けた純情男の一代記。
読後よく考えたら、そもそもあの点でそんなはずないよね(ここが最大のポイント)・・とも思う。
私もだまされて純情だなあ・・。
これだからミステリーはやめられないのよね~~^^
▼参考
※恋愛小説と謎解きの結晶『完全恋愛』(All About)
http://allabout.co.jp/interest/mysterynovel/closeup/CU20080304A/index2.htm
※アナグラム(Wikipedia)
アナグラム(anagram)とは言葉遊びの一つで、単語または文の中の文字をいくつか入れ替えることによって全く別の意味にさせる遊びである。
文字列を逆順にして一致するかどうかを調べればよい回文とは異なり、単純に考えて異なるN種類の文字列ならNの階乗通り(例えば5文字なら120通り)の並べ替えが可能なので、意味のあるアナグラムを一瞬で見つけるのは困難である。逆にそれだけの可能性があるため、大抵の言葉は(強引な意味づけをすることで)アナグラムになりうる。
例えば「アナグラム」から「グアムなら」などのアナグラムを作ることができる。
『完全恋愛』 牧薩次著
【内容】昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。
昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。
昭和62年…「彼」は同時に二ヶ所に出現した。
平成19年…そして、最後に名探偵が登場する。
推理作家協会賞受賞の「トリックの名手」T・Mがあえて別名義で書き下ろした究極の恋愛小説+本格ミステリ1000枚。 (「BOOK」データベースより)
作家「辻真先」が、巻末の「解説あるいは弁解」で・・・・
「・・・要するに、薩次とぼくは二重胎児なのです。
心臓部に刻まれたミステリーの赤い瘢痕が、二人の共通項でありましょうか。」
つまり、「完全恋愛」の作者 「牧薩次」は、「辻真先」の別名です。
「辻真先」のミステリーに探偵役「牧薩次」(実は小説家)の名で出てくる人のようです。
小説家の設定なのに、一冊も作品がないのはかわいそうだと思い
こういうことになったそうです。
なんのこっちゃ!ですね。
「つじ・まさき」と「まき・さつじ」は、アナグラム(※)の関係です。
この、「完全恋愛」は、二重胎児とアナグラム、重要なことろで出てきます。
謎解きのポイントです^^
「本庄究」(後に画家「柳楽糺」)は、戦時中から昭和末期、死するまで
3つの殺人事件に遭遇します。
その間、ずっと一人の女性を愛し続けます。
「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。
では、他者にその存在さえ知られぬ恋は、完全恋愛と呼ばれるべきか」
本庄究の長年にわたる心に秘めた愛を
「そろそろいいかげんにせえよ」と私が思い始めた頃
とんでもないどんでん返しが待っていました。
「やられた~~」って感じ。
一人の女を思い続けた純情男の一代記。
読後よく考えたら、そもそもあの点でそんなはずないよね(ここが最大のポイント)・・とも思う。
私もだまされて純情だなあ・・。
これだからミステリーはやめられないのよね~~^^
▼参考
※恋愛小説と謎解きの結晶『完全恋愛』(All About)
http://allabout.co.jp/interest/mysterynovel/closeup/CU20080304A/index2.htm
※アナグラム(Wikipedia)
アナグラム(anagram)とは言葉遊びの一つで、単語または文の中の文字をいくつか入れ替えることによって全く別の意味にさせる遊びである。
文字列を逆順にして一致するかどうかを調べればよい回文とは異なり、単純に考えて異なるN種類の文字列ならNの階乗通り(例えば5文字なら120通り)の並べ替えが可能なので、意味のあるアナグラムを一瞬で見つけるのは困難である。逆にそれだけの可能性があるため、大抵の言葉は(強引な意味づけをすることで)アナグラムになりうる。
例えば「アナグラム」から「グアムなら」などのアナグラムを作ることができる。
【読書】森に眠る魚(角田光代)
2009年01月23日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
『森に眠る魚』 角田光代著
【内容】
東京の文教地区の町で出会った5人の母親。
育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。
―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。
心の声は幾重にもせめぎあい、壊れた日々の亀裂へと追いつめられてゆく。
(「BOOK」データベースより)
これはホラー小説ですね。
ジワジワと恐怖が押しよせて来ました。
「東京の文教地区で出会った5人の母親。
育児を通して次第に心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していった。」
変容の原因は「お受験」に他なりません。
子供を持てば、否応なしに、どこかの学校に進ませなくてはなりません。
受験するしないに関わらず、誰でも避けては通れない問題。
仲良くなった5人の母親たちも、どこかざわざわと神経が逆立つようになり、
共感が嫉妬に、憧れが憎悪に、好意が蔑視にと狂信じみてきて、
精神を壊しかねないほど追い詰められていきます。
リアルで怖いです。
以前、東京の音羽でこのよう関係から事件が起こり
その母親はママ友(この言葉もどうかと思いますねえ)の子供を殺害したのでしたね。
その事件を思い起こさずにはいられず、読み進むのが苦しくなりました。
子供がお受験適齢期になれば、心が穏やかでなくなる親は、
毎年、かなり生み出されているのでしょう。
自分の子供に
人より早く特訓を始めれば人より出来がよく見えることがあります(笑)
これが困り者ですね。
私、先輩母親として今言えることは
とんびが鷹を生むことはめったにありません。(いえ、皆無ではありませんよ^^)
蛙の子は、たいていが蛙です。
蛙になってくれれば御の字ですよ。
ずっとオタマジャクシでいたら、親は先に死ぬに死ねません。
親がどんなにしゃかりきになろうとも
子供はやがて、
自分の能力と努力に見合った落ち着くべきところに落ち着きます。
大都会では、お受験の選択肢が多すぎて母親たちは悩むのでしょう。
悩む一因は、子供がまだ何ものにも見えていないと言うこともありますね。
これが、中3、高3あたりになると現実感が強まり選択肢は狭まっているはずです。
私の場合、地方都市だったからでしょうか。
少なくとも、子供の小学校受験には悩まなくても済みました。
それでも、中学3年、高校3年になると受験のハードルが待っていました。
あのちょっと膿んで熱を持ったような独特の気分
受験するのは子供なのに、妙に落ち着かない気分は、もう二度と味わいたくないです(笑)
▼角田光代(Wikipediaより抜粋)
早稲田大学在学中の1988年、彩河杏名義で書いた「お子様ランチ・ロックソース」で上期コバルト・ノベル大賞受賞。
当時はジュヴナイル小説だけを著していた。
1990年、「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞受賞し角田光代としてデビュー。
1996年に『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を受賞したほか、数度芥川賞の候補に挙がった。
2005年、『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞受賞。『キッドナップツアー』など児童文学も手がけている。
『森に眠る魚』 角田光代著
【内容】東京の文教地区の町で出会った5人の母親。
育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。
―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。
心の声は幾重にもせめぎあい、壊れた日々の亀裂へと追いつめられてゆく。
(「BOOK」データベースより)
これはホラー小説ですね。
ジワジワと恐怖が押しよせて来ました。
「東京の文教地区で出会った5人の母親。
育児を通して次第に心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していった。」
変容の原因は「お受験」に他なりません。
子供を持てば、否応なしに、どこかの学校に進ませなくてはなりません。
受験するしないに関わらず、誰でも避けては通れない問題。
仲良くなった5人の母親たちも、どこかざわざわと神経が逆立つようになり、
共感が嫉妬に、憧れが憎悪に、好意が蔑視にと狂信じみてきて、
精神を壊しかねないほど追い詰められていきます。
リアルで怖いです。
以前、東京の音羽でこのよう関係から事件が起こり
その母親はママ友(この言葉もどうかと思いますねえ)の子供を殺害したのでしたね。
その事件を思い起こさずにはいられず、読み進むのが苦しくなりました。
子供がお受験適齢期になれば、心が穏やかでなくなる親は、
毎年、かなり生み出されているのでしょう。
自分の子供に
人より早く特訓を始めれば人より出来がよく見えることがあります(笑)
これが困り者ですね。
私、先輩母親として今言えることは
とんびが鷹を生むことはめったにありません。(いえ、皆無ではありませんよ^^)
蛙の子は、たいていが蛙です。
蛙になってくれれば御の字ですよ。
ずっとオタマジャクシでいたら、親は先に死ぬに死ねません。
親がどんなにしゃかりきになろうとも
子供はやがて、
自分の能力と努力に見合った落ち着くべきところに落ち着きます。
大都会では、お受験の選択肢が多すぎて母親たちは悩むのでしょう。
悩む一因は、子供がまだ何ものにも見えていないと言うこともありますね。
これが、中3、高3あたりになると現実感が強まり選択肢は狭まっているはずです。
私の場合、地方都市だったからでしょうか。
少なくとも、子供の小学校受験には悩まなくても済みました。
それでも、中学3年、高校3年になると受験のハードルが待っていました。
あのちょっと膿んで熱を持ったような独特の気分
受験するのは子供なのに、妙に落ち着かない気分は、もう二度と味わいたくないです(笑)
▼角田光代(Wikipediaより抜粋)
早稲田大学在学中の1988年、彩河杏名義で書いた「お子様ランチ・ロックソース」で上期コバルト・ノベル大賞受賞。
当時はジュヴナイル小説だけを著していた。
1990年、「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞受賞し角田光代としてデビュー。
1996年に『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を受賞したほか、数度芥川賞の候補に挙がった。
2005年、『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞受賞。『キッドナップツアー』など児童文学も手がけている。
【読書】ラットマン(道尾秀介)
2009年01月15日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
『ラットマン』 道尾秀介 著

【内容】
結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。
浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。亡くすということ。失うということ。
胸に迫る鋭利なロマンティシズム。注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。
(「BOOK」データベースより)
評判どおりの傑作。
昨年の各誌のミステリーランキングでは、いずれも高い評価を得ていました。
『デビューしてからわずか4年というキャリアにそぐわないほど、道尾俊介の存在感は大きい。
年に2作のペースでこれまでに8作品を発表しているが、
そのうちの5作が「このミス」にランクインしていることからも、
ミステリーマニアに与えている影響力の大きさがしれるだろう』
(「このミステリーがすごい2009年版」から・・)
「このミス2009」では、道尾作品は「カラスの親指」が6位、「ラットマン」が10位です。
ラットマンとは、先入観により
人の顔がネズミに見えてしまう騙し絵のことです。
つまり、
先入観=思い込みひとつで、何もかもメチャクチャになるよというミステリー。
それ、よくわかります^^
私、遠近両用メガネを今かけています。
おされ系の小さいメガネなので手元でよく見える部分ってさらに小さいんです。
そうなると活字は隅々までちゃんと読まないし、
世の中も見える部分しか見ていない・・・。
で、結論は
人間は自分に必要な情報しか取りいれない。読みたいところしか読まないですよ。
って私だけかなあ???
なんだか、そういうことを「ラットマン」は思い出させてくれました。
反省します(爆)。
「ラットマン」は
主人公の過去の記憶と現在が錯綜し、最後は大どんでん返し。
二転三転して「あっ!」と言う展開。
一筋縄では行かないなんて書くと重大なネタ晴らしになるなあ・・。
勘弁を・・・。
▼関連記事
ミステリーランキング 2008(NikiNikiアラカルト)
http://niki2times4.ktstv.net/e8017.html
『ラットマン』 道尾秀介 著

【内容】
結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。
浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。亡くすということ。失うということ。
胸に迫る鋭利なロマンティシズム。注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。
(「BOOK」データベースより)
評判どおりの傑作。
昨年の各誌のミステリーランキングでは、いずれも高い評価を得ていました。
『デビューしてからわずか4年というキャリアにそぐわないほど、道尾俊介の存在感は大きい。
年に2作のペースでこれまでに8作品を発表しているが、
そのうちの5作が「このミス」にランクインしていることからも、
ミステリーマニアに与えている影響力の大きさがしれるだろう』
(「このミステリーがすごい2009年版」から・・)
「このミス2009」では、道尾作品は「カラスの親指」が6位、「ラットマン」が10位です。
ラットマンとは、先入観により
人の顔がネズミに見えてしまう騙し絵のことです。
つまり、
先入観=思い込みひとつで、何もかもメチャクチャになるよというミステリー。
それ、よくわかります^^
私、遠近両用メガネを今かけています。
おされ系の小さいメガネなので手元でよく見える部分ってさらに小さいんです。
そうなると活字は隅々までちゃんと読まないし、
世の中も見える部分しか見ていない・・・。
で、結論は
人間は自分に必要な情報しか取りいれない。読みたいところしか読まないですよ。
って私だけかなあ???
なんだか、そういうことを「ラットマン」は思い出させてくれました。
反省します(爆)。
「ラットマン」は
主人公の過去の記憶と現在が錯綜し、最後は大どんでん返し。
二転三転して「あっ!」と言う展開。
一筋縄では行かないなんて書くと重大なネタ晴らしになるなあ・・。
勘弁を・・・。
▼関連記事
ミステリーランキング 2008(NikiNikiアラカルト)
http://niki2times4.ktstv.net/e8017.html
【読書】悼む人(天童荒太)
2008年12月30日
NikiNiki会員 ろざりあんさんの日記から
『悼む人』 天童荒太(てんどう あらた)
■内容紹介■
週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。
人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥(は)ごうと、彼の身辺を調べ始める。
やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。
その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた・・。
静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。
著者畢生(ひっせい)の傑作長篇がいよいよ登場です 。(文藝春秋社HPより)
「イタムヒト」と読みます^^
「永遠の仔」の後、7年の歳月を費やして超大作が生まれました。
圧倒的な創造力、言葉を失います。
ラスト、涙で活字がにじみました。
号泣とはこういう本を読んでするものですね。
作者の天童荒太氏は、とてつもなく重いことを主題にしました。
前作の「包帯クラブ」。(映画化されています。)
なんだかテーマに共通するものがあります。
「悼む人」はもっともっと深く生と死に切り込んだ作品です。
天童氏は、こういう重いテーマを7年もかけて書き上げて
ご本人はつらくて苦しくなかったのでしょうか・・・。
亡くなった人を悼んで全国を放浪している「静人」は、聖者なのか、偽善者なのか・・。
偽善者でないのはすぐに分かります。
「悼む」行為は、死者の冥福を祈っているのではありません。
誰かに愛され、誰かを愛し、何かで人に感謝されたことがある人物を悼んで
このことを胸に刻み自分(=静人)が生きている限り覚えておく行為のことなのです。
非難や反発をうけながらも、旅をやめない「静人」。
一体何なんでしょう。
末期癌患者である静人の母親「巡子」には、
私と同年代なので、どうしても感情が入ってしまいます。
死に行く過程が、苦しさ悔しさを込めて、本人の目線で詳しく描写されています。
意識が途切れていく感覚まで
作者の天童氏は、一度死んだことがあるんじゃないと思うくらいです。
暗いシーンばかりが展開するかというとそうではありません。
最後まで希望を持って逝きました。
明るい女性だったのは、救いです。
「静人」を巡る人物、みんな素敵な人たちでした。
もう一人の主役、母親はもちろん父親、妹、いとこ。
旅先で出会う人々。
最後いい落しどころに落ち着きました。
つらくてさわやかな読後感です。
ところで、「永遠の仔」。
これはいい作品でした。
この本が出た後、幼少時のトラウマを素因にした小説が一気に出てきましたね。
テレビ化もされましたが、私的にはいただけませんでしたが・・。
もうひとつ。
天童荒太氏についてのトピックス。
山本周五郎賞受賞の「家族狩り」の文庫本版。
これは単行本からは全面改稿に近いらしいのですが、
全5部作のうち「幻世の祈り」「遭難者の夢」あたりで私は挫折しました・・・。
天童氏は、愛媛県の出身。
幼少の頃、愛媛から熊本県の父親の実家に帰省するのがそれは大変だったそうで。
別府まで船で出て、国鉄の豊肥線に乗り換え立野でさらに高森線に乗り換えて高森へ。
高森からはさらにバス(車?)で山奥方向に小一時間・・。
「家族狩り」の主役の名を、父の故郷に敬意を表して同じ名前にしたとか・・。
で、その名は「馬見原光毅」。
なに?馬見原・・??
私が生まれ育った所じゃないの???
どえらい田舎中の田舎でして、
それは子供の体ではつらかったろうと同情したのでした(大爆笑)。
▼文藝春秋 | 『悼む人』特設サイト:http://bunshun.jp/itamuhito/
▼天童荒太(ウィペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%AB%A5%E8%8D%92%E5%A4%AA
『悼む人』 天童荒太(てんどう あらた)
■内容紹介■ 週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。
人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥(は)ごうと、彼の身辺を調べ始める。
やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。
その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた・・。
静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。
著者畢生(ひっせい)の傑作長篇がいよいよ登場です 。(文藝春秋社HPより)
「イタムヒト」と読みます^^
「永遠の仔」の後、7年の歳月を費やして超大作が生まれました。
圧倒的な創造力、言葉を失います。
ラスト、涙で活字がにじみました。
号泣とはこういう本を読んでするものですね。
作者の天童荒太氏は、とてつもなく重いことを主題にしました。
前作の「包帯クラブ」。(映画化されています。)
なんだかテーマに共通するものがあります。
「悼む人」はもっともっと深く生と死に切り込んだ作品です。
天童氏は、こういう重いテーマを7年もかけて書き上げて
ご本人はつらくて苦しくなかったのでしょうか・・・。
亡くなった人を悼んで全国を放浪している「静人」は、聖者なのか、偽善者なのか・・。
偽善者でないのはすぐに分かります。
「悼む」行為は、死者の冥福を祈っているのではありません。
誰かに愛され、誰かを愛し、何かで人に感謝されたことがある人物を悼んで
このことを胸に刻み自分(=静人)が生きている限り覚えておく行為のことなのです。
非難や反発をうけながらも、旅をやめない「静人」。
一体何なんでしょう。
末期癌患者である静人の母親「巡子」には、
私と同年代なので、どうしても感情が入ってしまいます。
死に行く過程が、苦しさ悔しさを込めて、本人の目線で詳しく描写されています。
意識が途切れていく感覚まで
作者の天童氏は、一度死んだことがあるんじゃないと思うくらいです。
暗いシーンばかりが展開するかというとそうではありません。
最後まで希望を持って逝きました。
明るい女性だったのは、救いです。
「静人」を巡る人物、みんな素敵な人たちでした。
もう一人の主役、母親はもちろん父親、妹、いとこ。
旅先で出会う人々。
最後いい落しどころに落ち着きました。
つらくてさわやかな読後感です。
ところで、「永遠の仔」。
これはいい作品でした。
この本が出た後、幼少時のトラウマを素因にした小説が一気に出てきましたね。
テレビ化もされましたが、私的にはいただけませんでしたが・・。
もうひとつ。
天童荒太氏についてのトピックス。
山本周五郎賞受賞の「家族狩り」の文庫本版。
これは単行本からは全面改稿に近いらしいのですが、
全5部作のうち「幻世の祈り」「遭難者の夢」あたりで私は挫折しました・・・。
天童氏は、愛媛県の出身。
幼少の頃、愛媛から熊本県の父親の実家に帰省するのがそれは大変だったそうで。
別府まで船で出て、国鉄の豊肥線に乗り換え立野でさらに高森線に乗り換えて高森へ。
高森からはさらにバス(車?)で山奥方向に小一時間・・。
「家族狩り」の主役の名を、父の故郷に敬意を表して同じ名前にしたとか・・。
で、その名は「馬見原光毅」。
なに?馬見原・・??
私が生まれ育った所じゃないの???
どえらい田舎中の田舎でして、
それは子供の体ではつらかったろうと同情したのでした(大爆笑)。
▼文藝春秋 | 『悼む人』特設サイト:http://bunshun.jp/itamuhito/
▼天童荒太(ウィペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%AB%A5%E8%8D%92%E5%A4%AA







