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【読書】禍家(まがや)三津田信三

2010年03月12日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『禍家(まがや)』 三津田信三 著

【内容】

「ぼうず、おかえり…」12歳の少年・棟像貢太郎は、近所の老人が呟く言葉に不吉な予感を覚えていた。

両親を事故で亡くし、祖母と越してきた東京郊外の家。
初めての場所のはずなのに、知っている気がしてならないのだ。

そして、怪異が次々と彼を襲い始める。
友達になった少女・礼奈とともに探り出した、家に隠された戦慄の秘密とは?
期待の俊英の書下ろし長編。 (「BOOK」データベースより)



三津田 信三さんの ミステリーホラー。

不気味さと残虐さで、途中読むのをためらったりもしたのだが・・。

何故か本を閉じられなくて、ずんずん読んでしまった不思議な魅力の物語。

すごく “感動したぁ~” とか “面白かったぁ~” ではなかったのに
気がつくと最後まで一気に読みきっていた。

現にいつもだったら睡眠不足になるのが嫌でセーブするのに、久々に止められなくなり夜更かししてしまった。


前半は全くのホラー。

主人公の少年に次々に襲い掛かる、身の毛もよだつ霊現象。

私が同じ経験をしたら(怖すぎて)気が狂ってしまうだろうに、
少年(12歳)のそのしっかりしている事ときたら・・・

そして後半は謎解き。

結局、祟りや悪霊や・・・と言いながら・・

一番怖いのは人間だった。

ウ~ン、やっぱり!?


※三津田 信三(「BOOK著者紹介情報」より)
編集者を経て、2001年に『ホラー作家の棲む家』でデビュー。
本格ミステリとホラーを融合させた独自の作風で、着実にファン層を広げている
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
  

Posted by kts-conweb at 17:21Comments(0)ラベンダーさんの日記

【読書】ほかならぬ人へ(白石一文)

2010年03月05日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『ほかならぬ人へ』 白石一文 著

 

【内容紹介】

「ほかならぬ人へ」

二十七歳の宇津木明生は、財閥の家系に生まれた大学教授を父に持ち、学究の道に進んだ二人の兄を持つ、人も羨むエリート家系出身である。しかし、彼は胸のうちで、いつもこうつぶやいていた。「俺はきっと生まれそこなったんだ」。
サッカー好きの明生は周囲の反対を押し切ってスポーツ用品メーカーに就職し、また二年前に接待のため出かけた池袋のキャバクラで美人のなずなと出会い、これまた周囲の反対を押し切って彼女と結婚した。
しかし、なずなは突然明生に対して、「過去につき合っていた真一のことが気になって夜も眠れなくなった」と打ち明ける。真一というのは夫婦でパン屋を経営している二枚目の男だ。「少しだけ時間が欲しい。その間は私のことを忘れて欲しいの」となずなはいう。
その後、今度は真一の妻から明生に連絡が入る。彼女が言うには、妻のなずなと真一の関係は結婚後もずっと続いていたのだ、と。真一との間をなずなに対して問いただしたところ、なずなは逆上して遂に家出をしてしまう。
失意の明生は一方で、個人的な相談をするうちに、職場の先輩である三十三歳の東海倫子に惹かれていく。彼女は容姿こそお世辞にも美人とはいえないものの、営業テクニックから人間性に至るまで、とにかく信頼できる人物だった。
やがて、なずなの身に衝撃的な出来事が起こり、明生は…。

「かけがえのない人へ」
グローバル電気に務めるみはるは、父を電線・ケーブル会社の社長に持ち、同じ会社に勤める東大出の同僚・水鳥聖司と婚約を控えて一見順風満帆に見えるが、一方でかつての上司・黒木ともその縁を切れずにいる。黒木はいつも夜中に突然電話を寄越し、みはるの部屋で食事を要求した後、彼女の身体を弄ぶのだ。みはるはみはるで、聖司という婚約者がいながら、何故か野卑とも言える黒木に執着している。黒木が言うには、五歳から大学に入るまでの十三年間、都内の養護施設を渡り歩いていたというが、黒木を見ていると、苦労が必ずしも人を成長させるとは限らない、とみはるは思う。
一方で、社内では業績不振も相俟って、他社との合併話が進行していたが、それを巡る社内の政争のあおりを受けて、黒木の後ろ盾である藪本常務の立場が危うくなっていた…。


白石一文さんの直木賞受賞作品。

とても大雑把に言うと “大人の恋愛小説”。

でもこのくくりはちょっと乱暴かな・・・。

二つの物語からなるこの本が描くのは
万人には理解を得られないであろう、デリケートで複雑な恋愛。

ほかならぬ人へ
かけがえのない人へ


ちょっと意味深なタイトルも読み手の興味をかきたてるでしょ?

更に印象的なのが本の装丁。

対照的な色の二つのイラストは、
読む前と読み終えた時とでは不思議と見え方が違う・・・
と思うのは私の思い過ごしだろうか?

“恋愛” について違う角度から考えさせられる・・・そんな物語でした。   

Posted by kts-conweb at 11:54Comments(0)ラベンダーさんの日記

【読書】神南署安積班(今野 敏)

2010年02月24日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『神南署安積班』 今野 敏 著

【内容】


人と犯罪の溢れる街、渋谷。
その街を管轄とする警視庁神南署に張り込む新聞記者たちの間で、信じられない噂が流れた。交通課の速水警部補が、援助交際をしているというのだ。記者の中には、真相を探ろうとするものも現れ、署内には不穏な空気が―。刑事課の安積警部補は、黙して語らない速水の無実を信じつつ、彼の尾行を始めるが…。

警察官としての生き様を描く『噂』他、8編を収録。
(「BOOK」データベースより)


今野 敏さんの警察小説。

タイトル通り、警視庁神南署の安積係長率いる刑事課強行犯係の短編物語。
なんでも人気シリーズ物らしいが、残念ながら私は今まで知らなかった。
(これが初トライ)

警察小説・・・と言うと難事件を解決していくハードボイルドのイメージがつきもの。
でもこの小説は(警察物ながら)とっても人間味に溢れていて、心を暖かくしてくれる、小憎い内容。


本の苦手な人もこの手の物から読んでいくと、本を好きになるかも??
(短編だから苦にならないし、登場人物たちのキャラクターが魅力的なので飽きない。)

特にこの中の “刑事部屋の容疑者たち” には参った。
(どう参ったか?・・・は読んでみて!)
「へぇ~、やるじゃん♪」←こんな感じ

ちょっとオシャレな警察小説。
またまたお薦めの一冊。   
タグ :今野 敏

Posted by kts-conweb at 11:37Comments(0)ラベンダーさんの日記

【読書】廃墟に乞う(佐々木譲)

2010年02月16日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『廃墟に乞う』 佐々木譲 著

【内容紹介】

13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。
心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。
犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。
感激、感動の連作小説集。 (「BOOK」データベースより)



佐々木譲さん の短編ミステリー。
この作品は直木賞を受賞した作品でもある。

過去に読んだ佐々木さんの長編ミステリー(警察物)があまりにもインパクトがありすぎたので(「笑う警官」は映画化)、初めは物足りなさを感じながら読み進めた。

設定は北海道警の仙道刑事が、
休職中(病気療養中)に警察の権限を持たずに6つの事件に関わっていくという物語。

事件そのものより、事件に関わった人たちの心模様が淡々と描かれている。

読み進めるうちに(いつの間にか)主人公に陶酔してしまう。

ミステリーなんだけれど、ミステリー臭くない、サラッと、
でも読みようによっては深い余韻の残る上質なミステリーでした。



▼直木賞に佐々木譲・白石一文の2氏 芥川賞「該当なし」(asahi.com)
http://www.asahi.com/culture/update/0114/TKY201001140329.html
  

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【読書】造花の蜜(連城三紀彦)

2010年02月01日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『造花の蜜』 連城三紀彦 著

【内容】

造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…
その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。

高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった―。 (「BOOK」データベースより)

連城三紀彦さんのミステリー。

この小説は南日本新聞にも連載されていたらしい。(知らんかった~)

誘拐事件をめぐる警察との攻防・・・かと思いきや、それだけではない。

いろんな所で事件が重なり合い、関連し合い
「いったい何が真相なのか?」 「誰と誰がグルなのか?」
分からなくなり、混乱に陥ってしまう。

先が気になるので読み進めるも、読めば読むほど謎が多くなる。

型にハマってないので、ストーリーの先読みができない。

ちょっと珍しいタイプの小説。

これ一冊に三冊分のミステリーが詰め込まれている感じだった。

  

Posted by kts-conweb at 19:02Comments(0)ラベンダーさんの日記

今年は“クーガー”が流行る?!

2010年01月15日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


昨日、報道番組を見ていたら

「今年は“クーガー”が流行るでしょう」 と言ってました。

“クーガー”・・とはネコ科の肉食動物(別名:ピューマ)のこと。

勿論、本物の“クーガー”がペットとして流行る訳ではなく、
“クーガー”は何かの象徴なのです。


その何か・・・とは、昨年流行った“草食系男子”の逆バージョン。

30代~40代のキャリアウーマンで、
年下の“草食系男子”を食っちゃう人種の事
 らしいのです。

アメリカでかなり流行っているようで、取材を受けていたのは47歳のクーガーと23歳の草食系男子。
ちなみにクーガーには23歳のボーイフレンドと同じ歳の子供あり!勿論シングルです。



当然二桁も違う恋人のために、
“クーガー”たちは美しく、そして若くなろうと努力します。

そのせいもあって、
アメリカの美容市場では“アンチエイジング”が大流行なのだそうです。

美容整形に、エステティック、高価なアンチエイジング化粧品・・などなど

しかも彼女達の意識調査では
「貯蓄の10%はアンチエイジングに使っても惜しくない」と言う結果がだとか。


女性が元気だと、経済にも活気が出るということだなぁ・・・思いました。



▼アンチエイジングネットワーク
http://www.anti-ageing.jp/

▼アンチエイジング(All About)
http://allabout.co.jp/gm/gt/936/
  

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【読書】長い腕(川崎草志)

2009年12月29日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『長い腕』 川崎草志 著

【内容】

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。

衝撃を受ける彼女に、故郷・早瀬で暮らす姉から電話が入る。故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きたのだ。

汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが…。現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ!第二十一回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)


川崎草志さんのミステリー。

第21回横溝正史大賞の受賞作品らしい。
(文学界にもいろんな賞があるんですねぇ。)

“横溝正史”といえば、たくさんの作品が映画やテレビでシリーズ化されていて、
あのなんとも言えない “おどろおどろしさ” が印象的な作家。

その独特な空気感が、この “長い腕” にも感じられる。
同じカラーと言うか、同じ匂いと言うか、
今にも 「スケキヨ」(八つ墓村?の登場人物) が出てきそうなあの雰囲気ですよ・・・。

まさに横溝正史賞にふさわしいミステリーだと思った。


さて、今年もたくさんの本を読んできたが、
この“長い腕”が、(私にとって)今年最後のミステリーになりそう。

読んでも読んでも、次から次に生まれてくる推理小説。
来年も頑張って読み続けるのダ!   

Posted by kts-conweb at 11:37Comments(0)ラベンダーさんの日記

【読書】桜さがし(柴田よしき)

2009年12月24日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『桜さがし』 柴田よしき 著

【内容】
別れて10年たっても陽介を想う綾。
司法浪人生の歌義を捨て別の男の婚約指輪を受けたまり恵。

中学の同級生だった4人の心模様をめぐるように、古都京都のさまざまな風物を彩りに展開する事件の数々。
甘酸っぱくもひたむきな恋の行方と、青春からの飛翔!ちょっとミステリなせつない青春小説。 (「BOOK」データベースより)



柴田よしき さんの短編ミステリー。

今までに読んだ “柴田よしき” さんの小説とはぜんぜん違う作風に
ちょっと戸惑ってしまった。

女性でありながら、ヘビーなハードボイルドを書く作家・・と言うイメージだったのが、
この “桜さがし” は恋愛を絡めた軽いタッチのミステリー。

遠い昔の、多感で、まだまだ青くほろ苦い恋愛感情を呼び起こしてくれる・・・そんな物語だった。

恋愛小説とミステリー、2つが混在した、得した気分の本でした。



▼関連記事

【読書】ドント・ストップ・ザ・ダンス(柴田よしき) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e13292.html

【読書】激流(柴田よしき) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e12389.html
  

Posted by kts-conweb at 10:42Comments(0)ラベンダーさんの日記

【読書】女王様と私(歌野晶午)

2009年12月17日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『女王様と私』 歌野晶午 著

【内容】

真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。
でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてるし。今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。あの「女王様」に出逢うまでは。彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった…。

「このミステリーがすごい!」1位。「本格ミステリ・ベスト10」1位。
日本推理作家協会賞受賞。本格ミステリ大賞受賞。
四冠制覇の歌野が贈る、未曽有の衝撃。
(「BOOK」データベースより)



歌野昌午さんのミステリー。

ある意味、今の時代を象徴する内容。

だって主人公が44歳のロリコン、引きこもり妄想男。

それだけでも普通じゃないのに、
(読んでいて)使われている文字に違和感を覚える、なんとも新感覚な小説だった。
(率直に言って、大変読みづらい)

登場人物である女王様(少女)と訳アリの妹の台詞が、読み難いのなんのって・・・
ちっちゃい、ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、 がたくさん使われてるし、じ→ぢ だし・・


内容も(年齢のせいか?)ちょっとついていけなかったり。
でも形として今までに読んだ事の無い新しい小説だと思った。


書く人も、規格外のぃろぉ~んなチャレンジをやってるぢゃん!

・・・と感心した。


▼歌野 晶午(Wikipediaより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E9%87%8E%E6%99%B6%E5%8D%88
日本の推理作家である。主に本格推理小説を発表している。いわゆる「新本格第一世代」の1人。
2003年に発表した『葉桜の季節に君を想うということ』は、2004年のこのミステリーがすごい!、本格ミステリ・ベスト10の各1位に選ばれ、第57回日本推理作家協会賞と、第4回本格ミステリ大賞を受賞し、高い評価を得た。
  

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【読書】つむじ風食堂の夜(吉田篤弘)

2009年12月08日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『つむじ風食堂の夜』 吉田篤弘 著

【内容】


懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。

無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。

食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。 (「BOOK」データベースより)


吉田篤弘さんの小説。
あっという間に読めた本。

映画化されているみたい。

主演は 八嶋智人 さん。

・・・と言うと、コメディー?と思ってしまうがこれが違う。
紹介されているホームページからの一節を借りれば

「大きな出来事は起こらない。
“私”におこるちょっとした日々の出来事を見守る、
 そんな優しく心地よい物語。」

世知辛い現在だから、
ノスタルジックで優しい物語が支持されるのかな?

個人的には小説の中に登場する 「デニーロの親方」 が気に掛かる。

きっと “濃い顔” なんだろうなぁ。


吉田 篤弘 (「BOOK著者紹介情報」より)
1962年東京生まれ。
1998年より、パートナーの吉田浩美とともに、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作および装幀の仕事を続けてきた。
2001年、講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞。また、同商會の活動とは別に小説作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

▼映画『つむじ風食堂の夜』公式サイト
http://www.tsumujikaze.jp/
  

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【読書】月下の恋人(浅田次郎)

2009年11月25日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『月下の恋人』 浅田次郎 著

【内容】
これで最後、恋人と別れるつもりで出掛けた海辺の旅館で起こった奇跡とは?(表題作)

昭和が昭和であった時代。
ぼろアパートに住む僕の部屋の隣には、間抜けで生真面目で、だけど憎めない駄目ヤクザが住んでいた…(風蕭蕭)。

これぞ短編。これぞ小説。名手が五年の歳月をかけて書き綴った、心をほぐす物語。
人を想い、過去を引きずり、日々を暮らす。
そんなあなたを優しく包む、浅田次郎待望の最新刊。
浅田次郎さんの短編小説。(「BOOK」データベースより)


浅田さんと言えば

直木賞をとった「鉄道員(ぽっぽや)」などの郷愁漂う小説
歴史を背景にした超大作
任侠世界ややギャンブルを扱ったズッコケ小説

を思い浮かべる。

ほんわかとした余韻の残るハートフルもの。
涙なくしては読めない超感動もの。
思わず吹き出してしまうハチャメチャコメディ。

読む度に
「こんな風に書き分けられるなんて、なんて多彩な人なんだろう・・・」
と尊敬せずにはいられない。

しかし、一見切り口の違うように見えるそれぞれの小説も
根底に流れるのは “人の優しさ”

だから浅田さんの本は、どれを読んでも後味がよく
気持ちを暖かくしてくれる。

だから大好き♪

それから言うと今回の 「月下の恋人」 は 「鉄道員」 路線。
何気ない一言が心に響く。

例えばこんな台詞 (京都弁で)

「・・・・そないに思わはるのは、男はんの物差しや。
 ・・・・男はんの恋は奪うものやけど、女の恋は捧げるもの・・・。」


きゃ~~~

こんな風にならなくっちゃ!



▼関連記事

【読書】憑神(浅田次郎著) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e7746.html

『霧笛荘夜話』浅田次郎 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e5275.html
  

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【読書】御宿かわせみシリーズ(平岩弓枝)

2009年11月12日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から




平岩弓枝さんの “御宿かわせみ” シリーズ。

「小判商人」 と 「浮かれ黄蝶」 を完読。

この “御宿かわせみ” は某局でもドラマ化された
江戸人情(事件)物語。

聞くところによる江戸編はこれが最後で、次からは明治編が始まるらしい。
シリーズ34巻まで続いた江戸編が終わるのはちょっと淋しい気もする。

このシリーズを読むと “古き良き日本の姿” が垣間見える。
人情、道徳観、躾など・・・。

「本来の日本人ってこんなに素晴らしい道徳観を持った民族だったはずなのに、現在の私達に果たしてそれが残っているだろうか?いつの間にこんなに殺伐とした世の中になってしまったのだろうか?」

と考えさせられてしまう。

勿論、大陸からの合理主義の思想を取り入れたことで今の豊かな生活環境は手に入れた。
しかしそれと引き換えに沢山のものも失った気がする。

特に家庭のあり方については思うところが大きい。

本の内容はほのぼのとした感じなのだが、いろんな事を感じさせてくれる。

人気の理由はこんな所なのかもしれない。


* * * * * * * *

御宿かわせみWikipediaより抜粋)
平岩弓枝作の連作時代小説シリーズ。旅籠「かわせみ」を舞台にした人情捕物帖。
時は江戸時代末期、ところは江戸大川端。腕利きの同心だった父を亡くした庄司るいは、家督を親戚に譲り、大川端に旅籠「かわせみ」をひらく。一つ年下の幼なじみで恋人の神林東吾は、奉行所与力の弟。東吾の友人で八丁堀の定廻り同心の畝源三郎や、医者で将軍家御典医の倅の天野宗太郎、かわせみの奉公人嘉助・お吉らとともに市井の事件を解決していく。

※御宿かわせみの世界
http://www.ne.jp/asahi/on-yado/kawasemi/
  

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【読書】枯葉色グッドバイ(樋口 有介)

2009年10月27日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『枯葉色グッドバイ』 樋口 有介 著

【内容】


羽田空港の明かりが見えるマンションで、親子三人が惨殺された。
そぼ降る雨の夜、犯人の痕跡は闇に消えた。

ただひとり難を免れた高校生の長女は、翳のある美少女。
彼女には、自分を大事にできない理由がある。

行き詰る捜査、新たな殺人。事件を追う女刑事は、かつて憧れた先輩刑事が代々木公園でホームレスになっていることを知る。敏腕でならした男が、いったいなぜ。女刑事は彼を日当2000円で助手として雇い、珍コンビの新たな捜査が始まった!

骨太なプロット・大胆なトリック。青春ミステリーの名手が放つ最高傑作。 (「BOOK」データベースより)



樋口有介 さんのミステリー。

タイトルが今の季節にピッタリ!
秋→枯葉→別れ・・なんてね。(でも内容に秋はあんまり関係ないかも)

ミステリーだから殺人事件の謎を解くんだけど
この小説で一番よかったのは登場人物たちの会話。

ホームレス(元刑事)の主人公とその元教え子の女刑事、さらに被害者の家族の不良女子高生。
3人の何気ない掛け合いがとってもイイのだ。
(みんながちょっとづつ、ひねくれているから会話が面白い)

このユニークでお洒落な会話は読まなきゃわかんない!
この秋、お薦めの一冊。

読み終わった時、アラフォーのうらぶれたホームレス中年男がえらく素敵に感じた。

なんとなく心淋しい秋は惚れっぽくなるのかなぁ。   

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【読書】警視庁から来た男(佐々木 譲 )

2009年10月07日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『警視庁から来た男』 佐々木 譲 著

【内容】

北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。
やってきた監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。

藤川は、半年前、道警の裏金問題の為に百条委員会でうたった(証言した)津久井刑事を彼のもとに呼び出し、監察の協力を要請した。藤川は道警の何に疑問を抱いているのかはっきりとは言わなかった。

一方、札幌大通署の佐伯刑事は、署から程近いホテルでの部屋荒らしの件で捜査に向かっていた。
被害にあった男は、昨年末、すすき野の風俗営業店での「会社員転落死事故」で死んだ男の父親だった。息子の死が転落事故として処理されたことに納得のいかない父親が、大通署に再捜査の依頼に来て、ホテルに泊まっていたのだという。

転落事故に不信を抱いた佐伯は、部下の新宮とともに事故現場である風俗営業店に向かうのだが…。
(「BOOK」データベースより)


佐々木 譲 さんのミステリー。

笑う警官」の第二弾!

ストーリーは別仕立てなので単独で読んでも大丈夫。
でも登場人物が重複するので、やっぱり先に「笑う警官」を読んでおくと面白みが増すかなぁ。

ストーリーに “ドォワァ~~~” と言う盛り上がりはないけれど、
“ジワジワ~~”と面白い。
(なんちゅー、感想や!擬音で表現してみました。)

帯にもある通り第一弾の「笑う警官」は映画化されている。
主役は大森南朋(オオモリナオ)さん。
あの「ハゲタカ」の。(私は映画より某局TVドラマの方が印象的)

・・・だとすると
今回の「警視庁から来た男」主役は石黒賢さんに演じてもらいたいなぁ。

※これはあくまで私なりのイメージです。



▼関連記事

【読書】笑う警官(佐々木譲)
http://niki2times4.ktstv.net/e13353.html
  

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【読書】月光(誉田哲也)

2009年10月02日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『月光』 誉田哲也 著

【内容】

お姉ちゃんは殺された、同級生の男子に。偶然のバイク事故に見せかけて、殺されたんだ。美しくて、優しくて、心の真っ白な人だった。

お姉ちゃんの死の真相は、あたしがはっきりさせる―。
あとを追うように、姉と同じ都立高校を選んだ結花。だがそこには、覗いてはならない姉のおぞましい秘密が―。
(「BOOK」データベースより)


誉田哲也さんのミステリー。

タイトルの“月光”はベートーヴェンのピアノ曲から。

先日読んだ「ストロベリーナイト」もそうだったが、
タイトルの印象とは違ったハードな描写に戸惑う。


「恋」ってこんなに残酷になれるものなのかな?

これが読み終わった時の感想。

大切に思っていたがゆえに
自分のものにならなければ、壊してしまおうと思うものなのか?

裏返せば嫉妬の感情なのだろうが、
いくらなんでもここまで酷い事はしないよね・・・と眉をひそめてしまった。


全ての罪を自分ひとりで背負った女子高生。
知らなかったとはいいながら、その罪を償わなかった教師。
罪を犯し、その罪を引きずる青年。

この人の小説はまだ2冊しか読んでいないが、共通しているのは時折覗く惨忍さ。

現実的にはちょっと理解に苦しむ内容だったが、小説だからこれもありかな?

人気の作家さんらしいです。



▼【読書】ストロベリーナイト(誉田哲也) 【NikiNikiアラカルト 】
http://niki2times4.ktstv.net/e13471.html
  

Posted by kts-conweb at 11:14Comments(0)ラベンダーさんの日記

【読書】ストロベリーナイト(誉田哲也)

2009年09月10日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『ストロベリーナイト』 誉田哲也 著

【内容】

青いシートにくるまれ、放置されていた惨殺死体。
警視庁捜査一課の主任警部補・姫川玲子は、直感と行動力を武器に事件の真相に迫る…。

熱気と緊張感を孕んだ描写と、魅力的なキャラクター。
渾身の長編エンターテインメント。
(「MARC」データベースより)


誉田哲也さんのミステリー。

なんだかメルヘンチックなものをイメージさせるけど・・・。
これは毎月第二月曜の夜に行われる恐怖の殺人ショーの名前。
それもハンパじゃなく残酷なショー。

事件はとっても残酷で、眉をひそめたくなる描写もあるんだけど、
全体の出来としては登場人物のキャラがよくってなかなか面白かった。
(時々“クスッ”と笑わせてくれる所もあったりして。)


末尾の解説に
「作者は具体的な人物(俳優)を想像しながら書いている」とあった。

作者である誉田さんはあえて明言を避けていたが
解説を書いた方(知らない人)のキャストだと

主人公・・・松嶋菜々子
大阪弁の刑事・・・生瀬勝久
若手ノンキャリ刑事・・・妻夫木聡
キャリア・官僚候補生・・・オダギリジョー

とあった。

解らないでもないが、私のとちょっと違うなぁ~。


※誉田 哲也 (「BOOK著者紹介情報」より)
1969年東京都生まれ。学習院大学卒。
2002年、『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。
2003年、『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
  

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【読書】笑う警官(佐々木譲)

2009年09月03日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『笑う警官』 佐々木譲 著

【内容】

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。
遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。

容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。
やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。
捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。
北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。
(「BOOK」データベースより)


佐々木 譲 さんのサスペンス。

映画化されている作品らしい・・・納得!

考える暇を与えないくらい理屈抜きで面白かった。
途中で止められなくなり、久々の夜更かしをしてしまったほど。
特にラスト数ページは力が入って肩凝りが悪化。
(心拍数・血圧も上がったことだろう)


題名の 「笑う警官」、 元は 「うたう警官」 だったそうだ。

この “うたう”
警察の隠語で “告発する” もっと俗っぽい言葉でいえば “チクる”
と言う意味らしい。

フィクションではあるが
巨大権力、巨大組織である警察内部の灰色の部分を覗いてしまったような気分。

実際、この小説は北海道県警で起きた警察官の不祥事を元に書かれていると言うから、あってもおかしくない。
またその理不尽さがやるせない。

「絶対あるよね・・・」と思えたノンフィクションに近い小説でした。


▼映画『笑う警官』公式サイト(2009年秋公開予定)
http://www.warau-keikan.com/
  

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【読書】乱反射(貫井 徳郎)

2009年08月25日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『乱反射』 貫井 徳郎 著

【内容紹介】

ひとりの幼児を死に追いやった、裁けぬ殺人。街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、事なかれ主義の市役所職員、尊大な定年退職者……複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに、悲劇は起こった。

残された父が辿り着いた真相は、罪さえ問えない人災の連鎖だった。
遺族は、ただ慟哭するしかないのか? モラルなき現代日本を暴き出す、新時代の社会派エンターテインメント!




貫井徳朗さんのミステリー。
今年度の直木賞の候補作品だったらしいが、残念ながら受賞ならず。

この作品は今までのの貫井さん作品とはちょっと違った感じだった。

たくさんの人の、少しずつの慢心が積み重なって引き起こされた事件をめぐる物語。

ポイントは誰もが心の底に持っている、
ちょっとした虚栄心、ちょっとした怠慢、ちょっとしたモラルの低さ・・・

決して他人事ではない。

みんながラインギリギリのちょっとしたルール違反を犯していくので、
責任の所在が明確でなく、なんとなく後味の悪い結末だった。

現代の歪んた社会状況や人の生き方に問題を提起している作品だと思った。

それだけに読み終わった後も、いろんな事を考えさせられる小説だった。


※貫井 徳郎オフィシャルサイト
http://www.hi-ho.ne.jp/nukui/
  

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夏の肌

2009年08月07日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


最近、エステサロンにお越しになるお客様のお肌や
自分の肌をじ~っと観察して思うことがありました。


それは、夏の肌と冬の肌はぜんぜん違うなぁ・・と言うことです。

特にお肌の “くすみ” を観ていてそう思います。


“くすみ”と言ってもいろいろな原因があります。

1、肌の水分が少なくて引き起こされるクスミ(乾燥によるくすみ)

2、血行が悪くて起こるクスミ(睡眠不足の次の日など顔色が黒く感じる)

3、お手入れ不足のために起こるクスミ(角質が肥厚したり、洗顔不足による)



1および2は冬におきやすい症状ですが、3はこの夏の時期に多いくすみの原因です。

夏は、気温も上昇し、湿気も多い季節です。
(身体は活発に活動し、もちろんお肌もその例外ではありません。)
汗や皮脂などの分泌物も多くなります。

これは言い換えると、お肌が自力で、本来人が持っている天然のクリームを出しているのです。

だ・か・ら・・・
夏のお肌は、過剰にいろいろな化粧品を塗らなくてもいいのです。
油分が多すぎるとそれは小さなポツポツやニキビ、吹き出物、毛穴の開き、
そしてくすみの原因になります。


それから朝の洗顔は水洗いだけで済ます方もいらっしゃいますが、
先ほど書いたように夏のお肌は寝ている間も汗や脂などの分泌物を出しています。
本人が思っている以上にお肌は汚れているのです。

できたら洗顔料を使った洗顔をお勧めします。
(個人差がありますのでお肌の状態を観て!)

(一概には言えませんが)夏のお肌のお手入れは

“つけすぎない事” そして “よく洗う事” 

この2つがポイントのような気がします。

  

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【読書】片眼の猿(道尾 秀介)

2009年08月06日
NikiNiki会員 ラベンダーさんの日記から


『片眼の猿』 道尾 秀介 著

【内容】(「BOOK」データベースより)

俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。
その秘密は追々分かってくるだろうが、「音」に関することだ、とだけ言っておこう。
今はある産業スパイについての仕事をしている。
地味だが報酬が破格なのだ。
楽勝な仕事だったはずが―。気付けば俺は、とんでもない現場を「目撃」してしまっていた。


道尾 秀介さんのミステリー。

「またしても、やられた~」って感じ。
(前回読んだ“向日葵の咲かない夏”でも や・ら・れ・た のだ)

これは読む側にとっては嬉しい裏切り。
まんまと作者にしてやられる快感なのだ。
(だからまた読みたいと思う)

ストーリーや謎解き(トリック)は別として、
この本の最大の魅力〈読ませ所)は
この “裏切り感” と 最後に明かされる登場人物たちの “人生観”。

ありえないだろ?と思わせる設定と、それだから切なくなる・・
ちょっと変り種のミステリーでした。



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【読書】ラットマン(道尾秀介) (NikiNikiアラカルト)
http://niki2times4.ktstv.net/e8603.html
  

Posted by kts-conweb at 10:41Comments(0)ラベンダーさんの日記

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